"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

稚内 (宗谷本線) 1985

wakkanai-Edit.jpg

2009年のことだが、2月27日にゼンショー社の経営になる牛丼店『すき家』が、そして11月28日には日本マクドナルド社が、その『マクドナルド40号稚内店』を、それぞれ稚内市内に出店した。
当時の北海道新聞などの報道を読むと稚内市民には歓迎すべきニュースであったようだ。

これ以前にも、飲食関係の大手チェーン店では、モスフードサーヴィス社による『モスバーガー新光店』とピーターパンコモコ社の展開する『一口茶屋わっかないシティ店』が進出を果たしているが、前者は他のハンバーガーチェーンと一線を画する高品質/高価格路線を推進し、後者は店舗調理率の極めて高い商品構成が特徴である。
『すき家』や『マクドナルド』などセントラルキッチンによる仕込みや調理の比率の高いチェーン店舗となれば、必然的に配送が問題となろう。
先の新聞記事でも、「札幌から400キロ、5時間の輸送距離がネック」と触れられていたが、これは少々言葉足らずで、問題はむしろ、4万人を切る人口では大手の得意とする同一地域多店舗展開戦略のとれないことと、旭川から稚内の間をそう捉えても人口集積のあまりの少なさによる輸送効率の悪さにあると思われる。
乱暴な言い方だけれども、言わば稚内とは遥か彼方にある陸の孤島的都市なのだ。
外食業界に限らず、流通/小売業界にとっても事情は同様らしく、コンビニエンスストアも道内資本による『セイコーマート』のあるのみで大手の進出はなく、イオングループやイトーヨーカドーの流通大手も静観したままである。

それでも、市域人口の減少傾向にもかかわらず稚内の市街化は拡大進行しているようだ。宗谷本線の列車で南稚内に接近すると、その一端が見えるように、稚内高校の先の原野に住宅地と商業施設が切り開かれている。偶然だろうが『モスバーガー』『一口茶屋』ともに、この地区への出店である。
これは裏を返せば、稚内周辺地域での過疎化が劇的に進展していることの証明でもある。

94年に『全日空ホテル』があの位置に開業したときには、なぜにあそこへ、と訝しく思ったりしたものだったが、昨年に稚内の新駅本屋が開設されて疑念が解けた。ホテルは駅前広場の一角に面することになり、裏手はフェリィ埠頭であるから宿泊施設として一等地である。開業当時は、稚内市の第三セクターによる経営だけに都市計画による優先事業だったのだろう。

宗谷本線の稚内直前に国道40号線を越える架道橋の存在することを、ずっと知らずにいた。
下りは大抵南稚内で降りてしまうし、上りには稚内から乗るけれど夜とあって気がつかなかったのだ。いつ頃切替えられたものか、以前は踏切だった記憶が在る。
既市街地ゆえ、その前後区間は築堤でなく高架橋だ。ならば、ここでひとカットは押さえようと言う気にはなる。

その南駅方端部には跨線道路橋が在って、写真はここから撮っている。
当時は、近くに『弁天仲見世』なる商店街があり、魚屋/八百屋など早朝から開いていたが、現在の地図からこの名称は見つからない。

列車は、回送318列車。317<利尻>の南稚内への引き抜き回送である。

[Data] NikonF3HP+AiNikkor105mm/F1.8 1/250sec@f11 Non filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopCS3 on Mac.




関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://northernrailways.blog.fc2.com/tb.php/82-64cc356f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad