"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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白石 (千歳線/函館本線) 2000

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ドーム式の球場が増えて以前程に出番の減っているけれど、試合の雨天中止の際、野球中継に急遽差替えて放送されるプログラムを彼の業界では「雨傘」と呼ぶ。テレビならシーズンを通じて映画などが仕込まれるのだが、ラジオはそうも往かず、かつてには季節感も時事ネタも排除した音楽番組などが事前に制作されていた。夜間帯にもワイド情報番組などが生放送で設定される昨今には、それの放送開始の時間繰り上げも多いようだ。
この「雨傘」番組に倣っては、幾つかの「雨傘ポイント」を決めていた。余程の豪雨でも無い限り、大抵はフィールドに出ていたし雨宿りしながらの立ち位置など、そうそう在るものではないから、それは晴天と並んで降雨の情景も相応しかったり、曇天で撮るくらいなら雨天の方がマシだったりの位置のことである。雨でなければ撮れない光景もある。

とは云え、降雨下での撮影行為は機材の取り回しが面倒ではある。当たり前に傘を差し掛けながらでは片手の塞がってしまうゆえ、当初にはスタジオ撮影用のクランプとアンブレラホルダを持ち出し、ビニール傘の柄をバウンス傘宜しくカットして三脚に取付けていた。これで機材のセッティングは傘下で行えるようになったけれど、そもそもがバウンスライティング用なのでフィールドでは使い勝手の悪い上、重量の嵩む余計なモノを持ち歩かざるを得ないのは、徒歩の鉄道屋には痛し痒しなのだった。
そこで考えついたのが、幅30ミリ長さ150ミリのアルミ板をL字形に折った上で前側へ突き出すように、センターポールへプレート(カメラは2台を載せていたのである)で挟み込んで取付け、これにアンブレラホルダーをネジ止めするアイデアだった。早速に東急ハンズで加工してもらうと、強度としてやや弱く傘の揺らつくもののクランプ分の重量を減らした上に、ほぼ三脚のセンターへの設置には満足の往く出来映えだった。1980年代始め頃の話である。
アルミ板の厚みを増すなど強度対策を施しつつ10年程を使うと、良くしたもので浅沼商会(キング)とハンザ社が相次いで、この自作品とほぼ同構造の傘ホルダを製品化していたに気がついた。早速にまだまだ写真屋らしかったヨドバシカメラで現物を確認すれば、ハンザ製品が強度は抜群と思われたものの10ミリ程の厚みのベイスが自分の機材には取付けられそうになく、永年の自作ホルダはキング製に置替られたのだった。自作に不便はなかったのだけれど、それは傘の柄を切ること無く取付けられたからである。造りの華奢なビニール傘は旅の途中で大抵は壊れてしまい、コンビニで仕入れてはホテルでニッパなど借りて加工していたものの、それは本当なら糸鋸を用い板ヤスリで仕上げねば切り口が危険だったのである。
最近のカタログを眺めると、どうもこの製品は製造中止となったらしい。替わってはベルボン社がクランプタイプの製品を発売している。挟み込み式のクランプに専用傘は、スペアにはまた柄を切らねばならぬゆえ触手は伸びない。

この白石駅第一乗降場の西端は「雨傘ポイント」のひとつだった。線路際に北海道ジェイアール都市開発による11階建マンション(レイルシティ白石)の建てられて以降、晴天の午後にはその影が画角に落ちるようになり、然りとて曇天での背景の空が白く抜けるばかりには雨天の選択だったのである。ホーム上だけれど、上屋の架かるで無くホルダに傘の出番だった。
付記すれば、線路に接せず第一乗降場から突き出したようなこの立ち位置は、おそらく1968年10月1日に開通の東札幌-新札幌連絡線建設で失われた貨物積卸場の一部と思われ、1941年までの定山渓鉄道旅客列車の着発ホームの遺構だったかも知れない。2011年からの本屋橋上化工事で失われた。→ 白石 (千歳線/函館本線) 1999
列車は8010列車<カシオペア>。画角の既出はお詫び申し上げる。

[Data] NikonF5+AT-X300AF PRO 300mm/F2.8D 1/250sec@f4 Fuji LBA1filter Ektachrome Professional E100GX [ISO160 / 0.5EV push] Edit by PhotoshopLR5 on Mac.

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