"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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増毛 (留萠本線) 1979

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単線区間における線路容量増加の抜本策は、閉塞区間の分割、即ち停車場(一般的には信号場)の新設となるが、複線区間においては、それまでの双信閉塞方式に替えての自動閉塞方式の導入であった。連続した軌道回路により検知される列車自体により自動的に閉塞および信号現示の行われるこの方式は、駅間軌道回路を幾つかに分割すれば複数の閉塞区間設定を可能としたのである。後には、列車回数の増加した単線区間に対しても、通票閉塞器操作の煩瑣やそれゆえの錯誤の防止による保安度の向上、また閉塞作業に関わる時間の省略による運転時分短縮、通票授受時の通過列車の速度低下回避、ダイヤ混乱時の回復力確保などの事由から導入が進んだ。

自動信号による自動閉塞方式は1904年の甲武鉄道(現中央本線の一部)御茶ノ水-新宿間での施行を最初の事例として、続いては複線化の進んでいた東海道/山陽本線へと整備されて往った。
北海道内における導入は1936年度の小樽-南小樽間を嚆矢としている。以後に施行日の確認出来たのは1940年10月7日付での室蘭-東室蘭間、1942年7月20日の朝里-桑園間に留まるが、1937年に勃発した日中戦争にともなう「陸運転換」政策下においての運炭列車増発に対応して、この当時までの複線使用区間に設備されて往き、同時期に線増の進められた区間については併せて施工の行われて、戦争終結の1945年度までに函館本線の函館-桔梗間、小樽-砂川間、および室蘭本線の本輪西・室蘭-敷生(現竹浦)間が自動閉塞施行区間となっていた。
なお、複線区間ではあるが、石倉-野田追(現野田生)間にはタブレット式通票閉塞が、苫小牧-追分間では双信閉塞が維持された模様である。

戦後、1950年代始めまでに戦前の輸送水準を回復した国鉄は、1957年度を初年度とした第一次五カ年計画、それを打切っての1961年度からの第二次五か年計画を通じて、幹線の近代化と輸送力増強を推進した。主には線増に電気運転化であるが、それの及ばぬ単線線区に対しても冒頭に記した事由から閉塞方式の近代化、即ち信号の自動化が進められた。
北海道線においても、1970年度末までに既施行区間に加えて、函館本線、室蘭本線、千歳線の全線に根室本線の東釧路までの区間、及び宗谷本線の旭川-新旭川間が対象線区・区間となり、順次着工された。道内における自動閉塞施行の計画はこれが全てであり、旅客も然り乍ら貨物輸送の幹線が選ばれたことになる。この時点で長万部-小樽間が含まれたのは、そこに多くの優等旅客列車が運転されていたゆえであろう。旭川-新旭川間は当時に単線ながら宗谷・石北線列車の輻輳に応じた措置であった。

1960年代を通じて進展した計画は、函館本線の長万部-小樽間を中止とした上で1969年度の帯広-厚内間の完成を以て打切られる。残る厚内-東釧路間は落合-釧路間へのCTC制御導入と同時施行と計画の改められたためであった。
自動信号による自動閉塞式を大前提とするCTC制御の導入経過については別項に譲るが、1971年8月に使用開始した同区間の後、道内の自動信号化は10年近くの沈黙を経た1980年代にそれを伴って急速に進み、特に、民営化に際して経営基盤の脆弱とされた北海道地区に対し、国鉄は閑散線区への電子符号照査式閉塞導入の餞別とも云えた投資を実行し自動化はそこにも及んだ。
この1986年11月改正時点で廃止予定の地方交通線を除けば、江差線木古内-江差間、札沼線石狩月形-新十津川間、留萠本線全線、石勝線新夕張-夕張間、深名線全線、函館本線砂川-上砂川間、宗谷本線南稚内-稚内間が非自動閉塞線区・区間として残るのみとなっていた。

写真は、増毛港漁港区域(通称-増毛漁港)を車窓にする735D。
留萠本線の留萠-増毛間は、1921年11月5日の開通時以来には礼受・舎熊を閉塞境界とした票券閉塞式が施行されたと推定するのだが、1978年10月改正での貨物列車廃止にて続行運転の無くなれば、既に礼受・舎熊が棒線化されていたこともあって全区間を一閉塞の通票式に切替えられた。閉塞の扱い駅は留萠のみであり、列車は通票を携行したままに折返す。これは増毛が棒線となった現在まで30年来変わらない。
ご承知の通り、前記の非自動区間の内、江差線、深名線、函館上砂川支線は既に無く、留萌線の深川-留萌間と石勝線新夕張-夕張間、南稚内-稚内間には北海道旅客鉄道により自動信号が導入される現状となっている。
なお、道内における年度別自動閉塞方式導入区間を WebSite にまとめている。興味の在ればご覧頂きたい。

[Data] NikonF2A+AiNikkor50mm/F1.4 1/125sec.@f5.6 Y48 filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR5 on Mac.

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