"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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白老 (室蘭本線) 1972

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それは白貝(シロガイ)と言って関東地域では良く出回っており、横浜市場で取引している贔屓の魚屋でも見かける。何しろ大きいのに安いので、その昔には酒の肴に重宝し、剥き身を軽く湯に通して冷水で締めて刺身にしていた。要するには青柳(バカガイ)と同じ処方なのだが、それのような独特の旨味は持たず淡白ながらも酸の高めの吟醸酒などにはこれの方が勝るように思えていた。値段はバカガイの半分程である。

数年前の渡道の折り、北海道旅客鉄道が列車内で配布していた広報誌の写真に良く似た貝を見つけ、記事を読めば、その貝は「サラ貝」と呼ばれるらしかった。帰京後に改めて魚介類図鑑を開くと、この白くすべすべした手触りの扁平な二枚貝は、国内に46種の棲息するニッコウガイ科に属する「皿貝(サラガイ)」と記され、俗称に白貝とあった。その漁獲の大半が北海道の太平洋岸とも初めて知り、房総周辺の産とばかり思い込んでいたそれは遥々北の彼方から運ばれていたのである。
ならばと西胆振の地域紙「室蘭民報」のWebsiteで「サラ貝」をキーワードに検索すると続々と記事が見つかり、大半が白老町に関わるものだった。そのデータベイスは1999年7月以降に限られたが、ホッキ貝漁で混獲されるこの貝は、かつてには地元でも白貝と呼ばれての年間100t程の水揚げは地元漁師が食べていたくらいで、そのほとんど全量が首都圏方面向けに出荷されていたことが知れた。道内出荷の無かったのは、ホッキにツブにホタテなど競合する魚介のいくらでも在ったからだろうか。
これを、町起こし事業に「食材王国」を標榜した白老町(食材王国しらおい地産地消推進協議会)が2000年頃から地元や道内での消費を誘導し始め、「サラ貝」の名称でその地元食材に加えると共に、年に数回漁港で開催する朝市に出品する等で順調に消費を伸ばした様子が見て取れる。
2008年4月15日の朝刊には、《白老「サラ貝カレー」の研究会設立、商品化目指す》との記事があり、流行りのご当地カレーの食材に抜擢もされている。以前から漁師達の家庭ではカレーの具にしていたのをヒントに基本レシピを制定し、町内の幾つかの飲食店で「しらおいシーフードカレー」の名で提供を開始したもので、所謂B級グルメのフィールドにも名乗りを上げた、と云うことであろう。ただ、検索の限りではそのレトルトパックの販売は確認出来なかった。
カレーも美味そうではあるけれど、酒呑みとすれば、やはり湯通しの刺身にしたいところではある。

放牧の競走馬の背景を往く室蘭本線。列車は2286列車、旭川からの五稜郭行きである。
この馬産牧場は、この当時に「社台ファーム」と呼ばれていたけれど、それが地名では無く既に企業名だったとは随分後になって知った。競走馬の生産集団である社台グループの始まりの牧場は、この時期に「社台ファーム白老」だった。

[Data] NikonFphotomicFTN+AutoNikkor5cm/F1.8 1/250sec@f4 Y48filter NeopanSSS Edit by PhtoshopLR5 on Mac.

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