"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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七飯 (函館本線) 2006

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城岱牧場は大野平野を見下ろす七飯岳西側の緩斜面に広がる七飯町営の共同牧場である。その沿革は古く、1920年に当時に成立して間もない七飯村が村内の畜産業の育成と振興に牧野と放牧地を開いたことに始まる。当時にも平野からその緩やかな斜面が仰ぎ見られ、おそらくは原生林ではなく灌木と熊笹の原が続いていたと思われ、それの転用、利用を図ったものだろう。
これにより牧畜・酪農農家は箇々に広大な牧野を所有すること無く、牧舎と付帯施設のみでの営農が可能となったのだった。
現在では、七飯岳頂上直下からの斜面の凡そ160haに排水路を設備するなどして牧草地の造営が行われている。

1970年代の後半に七飯高架橋の俯瞰を目論んで、その位置を物色していた頃、当然にここを候補には挙げていた。けれど、五万分の一地形図を前に机上で調べてみれば、高度差の500メートル、俯角で4キロ余りの見通し距離は超望遠の領域であった。七飯側から牧場へ通じていた唯一の登山路(現在の町道桜町8号線)の途上からでもと急坂を上ってみても、樹木に遮られて眺望は望めなかったのである。
ここでの高度の在る俯瞰の実現したのは1999年4月のことであった。牧場への新道としての町道上藤城8号線、通称の城岱スカイラインの開通である。城岱牧場を経由して上軍川に通じ道々43号線や同238号線に接続するこの道路は、函館の夜景を北側から遠望して、七飯町は新たな観光資源として活用もするが、本来には気象庁が札幌管区気象台に置かれた火山監視・情報センターを通じて24時間体制の常時観測・監視を行っている北海道駒ケ岳の噴火災害時に大沼地区や鹿部町域からの緊急避難路の二重化を意図しての建設である。
それの七飯本町の道々264号線の延長から山腹を北方向へつづら折りに登坂する経路からは、標高280メートル付近より眼下に高架橋を望めた。俯角距離の2.5キロ程度なら常用のレンズ群で十分に画角が切れたのである。

とは云え、結局のところここには二度しか立っていない。赴けば、それは区画整理のされた圃場の平野を見下ろすだけの凡庸な景観なのである。しかも近年には高架橋周辺に住宅の建て込んでしまっている。
せめての工夫は早朝の低い斜光を活かす程度であり、夜の明けぬうちから登坂することになる。ここで白眉の下り特急寝台列車もその時間にやって来るけれど、機関車を含めての14両組成も延長913メートルの高架橋全景には存在感が無い。それはやはり列車長で400メートル余りの高速貨物となろうか。
列車は3061列車。
出来るなら、農地の中に高架橋の伸びるばかりの頃に撮りたかった鉄道景観ではある。

[Data] NikonF5+AiAFNikkor ED180mm/F2.8D 1/250sec@f4+1/2 Fuji LBA2filter Ektachrome Professional E100GX [ISO160/0.5EVpush] Edit by PhotoshopLR5 on Mac.

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