"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

鹿越信号場 (根室本線) 1977

shikagoe_SS_02-Edit.jpg

ご承知の通り、根室本線の金山-東鹿越間は、空知川への金山ダム建設にともない線路付替の行われた区間である。1966年9月29日に切替えられた付替新線は、滝川起点84K610Mの金山停車場より既設線(旧線)に接続する95K264Mまでの延長10K654Mであり、l=2256Mの空知トンネルほか2箇所の隧道とl=177Mの金山湖橋梁ほか11箇所の橋梁を建設するものであった。これにて同区間は2220メートルを短縮して実距離は10K970Mとなったが、営業キロ程の13.2キロは改キロされなかった。
この新線上に列車行違い設備を要して起点91K430Mに設けられたのが鹿越信号場である。水没した旧線の鹿越駅の代替だが、それの所在した鹿越集落は東鹿越駅周辺に移転してこの新線沿線は無人につき信号場とされた。
余談ながら、これを鹿越駅の移転とする記述を多々見かけるのだけれど、同駅は1966年9月29日付での廃止が公示されており、同日開業のこの信号場が同一停車場名を名乗ったとすべきである。千歳線上野幌のような事例とは異なるので注意を要する。

ここは無人地帯に置かれ、信号制御も東鹿越からRC制御されて要員の配置は無かったのだが、この翌日に開業した狩勝新線の信号場には無い鉄骨にスレートを載せた簡易乗降台が上下本線に千鳥配置に設備されて、当初より気動車運転の普通列車が停車していた模様である。
この扱いは狩勝新線の各信号場と同様で、列車運行図表上には普通列車の通過を示す矢印の付されるものの釧路鉄道管理局通達による保線要員の送込みに対応した措置と思われ、同じく車掌に申請すれば下車出来たし乗降台で待てば拾っても貰えた。
道内版の時刻表に記載されないのも同様であったのだが、73年頃よりここと古瀬信号場に限ってそれの開始されるようになる。釧鉄局の局報を閲覧した訳ではないので分からぬが、古瀬ともども仮乗降場として「達」の出されたものかも知れない。ところが、駅名の掲載されたは良いが、引続き気動車列車の停まっていたにかかわらず、その全てに通過表記の付されて停車列車は皆無と読めた。そして、石勝線の開業した1981年10月1日改正にて行違いの設定が無くなると、1982年10月25日付で廃止されている。仮乗降場としては存続した模様で道内版時刻表への掲載は続いたが、停車列車の無い表記に変わりはなく、1986年11月1日改正を以てそれも廃された。
この1981年以降に下車経験は無いけれど、釣り人の降りたとの記述をWebに読んだことがあり、時刻表不掲載当時と同じく便宜停車は継続され、申請すれば客扱いを行ったものと推定される。

なお、この付替新線に先立っては、ダム躯体が本線を支障して建設されるため、これを迂回するl=225Mの隧道を含む工事延長1キロの仮付替線が計画され、1962年12月に着工し翌年10月に完成して切替えられていたことを付記する。

鹿越信号場の構内を進むのは422列車、滝川行き。ここへの停車は気動車運行に限られて、この列車はゆっくりと通過して往く。画角、列車前方に上下千鳥配置の簡易乗降台が見える。建屋は本屋(待合所)では無く信号制御の機器室である。

[Data] NikonF2A+AiNikkor180mm/F2.8ED 1/250sec@f8 Fuji SC48 filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR5 on Mac.


関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://northernrailways.blog.fc2.com/tb.php/582-64580036
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad