"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

網走 (石北/釧網本線) 1972

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列車別改札。例えば最寄りの鉄道駅の改札が、営業時間内ならば何時でも開いているような都会にしか住んだことの無い人には解らない言葉だろうか。いや、旅行先などでは体験しているかも知れない。
列車の到着時刻直近にアナウンスがあり、乗客はそれから改札口で乗車券に入鋏を受けホームへと向かう。これが列車ごとに行われる訳である。
驚いたことに、かの札幌駅も70年代半ばまで、発着頻度の低くなる夜間早朝にはこの列車別改札を貫いていたのである。特に利用の多かった夜行急行列車は、改札口のひとつに立てられた案内板に並ぶよう指示され、発車30分程前になって改札が始められていた。
しかしその一方で、都会の駅であるから近距離列車の発着でどれかしらの改札口は開いており、実質的には常時改札とも言えた。
ゆえに事情を知る乗客は、それに紛れてホームへと入り込みそこで待とうとする。これには駅側も良くしたもので、乗車口番号は本来の改札後でないとアナウンスされないのだった。
しかし、鉄道屋である。増結のある場合も含めた自由席車の停車位置など簡単に推察がつき、その番号札直下で堂々と入線を待っていたものだ。

夜行列車は常宿であったから、夏の旅行シーズンは勿論、混雑する週末なども座席の確保は死活問題(?)だった。
上りの始発側では、最混雑期には18時過ぎには改札に長蛇の列が通例であったから、日暮れまで撮影している鉄道屋が間に合うはずも無く、それを逆手に取った裏技を良く使わせてもらった。
撮影地側から改札開始前に当該駅に到着する列車を選んで乗り、ホーム据え付けの早かった夜行急行にそのまま乗り込んでしまうのである。例えば、網走なら釧路方面からの<しれとこ3号>あたりだ。
単なる改札内乗継ぎだから、乗務員に見咎められたり、一度集札を出るよう指示されたことは一度もなかった。だいたい目の前に停車している列車に直接乗るな、とは誰も言えないだろう。

夜の網走構内である。
蒸機列車では夜目にも美しい蒸気と白煙を際立たすに、それを構内照明に重ねる手法を多用していた。
それだけ駅構内が明るかった証でもある。
列車は、釧網線の混合637列車。斜里までの夜の通勤列車である。

冬の閑散期ゆえ、これから食事を摂って改札口に回っても、上り<大雪6号>の座席は十分に確保されるはずだ。

[Data] NikonF+AutoNikkor5cm/F1.8 1/125sec@f1.8 Non filter NeopanSSS(+1EV Push) Compiled by PhotoshopLR3 on Mac.


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