"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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鬼鹿 (羽幌線) 1981

onishika_04-Edit.jpg

国土交通省北海道開発局では、冬期の道路路面を12種に分類していると云う。降雪や凍結、融解に再凍結などにて変わる路面の状態である。鉄道と徒歩の鉄道屋なのだが、冬期に渡道すると、いつもそれを気にしていた。
引き絵や俯瞰にて画角に入り込む道路がどのように写るかが気になったのである。モノクロームで撮っていたからなおさらに、アスファルトの乾燥路面はまだしも湿潤路面やシャーベット路面、氷膜路面に氷板路面(ブラックアイスバーンを含む)とされる道路は、白い画面に黒々としたコントラストを刻んでしまうのである。
特に、線路が海岸線を往く区間には、その多くで道路もまた併行していて、海面を背景にしようとすればそれを画角から排除出来ないから、この羽幌線や興浜北線、釧網本線などを冬の訪問を旨としていたのは、積雪でそれの目立たぬことを期待してのことだった。雪中に路面の露出してしまうと緑の中のアスファルトより始末に困ったのである。

路面状態を決定するのは、それを融解させる自動車の走行熱やブレーキ時の摩擦熱だから交通量にもよるけれど、やはり外気温である。これら線区での撮影を予定した渡道では、天候もさることながら毎日の気温予想にも注意していた。
写真的には理想的な圧雪路面や圧雪アイスバーンに粉雪路面、粉雪下氷板路面、許容範囲の粒雪路面、粒雪下氷板路面が日中を通して維持されるには、気温は氷点下でなければならない。所謂真冬日である。それも1度や2度程度では、自動車の走行熱が上回って轍の度にそれが残り、やがては路面全体に及んでしまうから、少なくとも曇天のマイナスの5度は欲しいところなのだ。そこを走る運転者には厄介なことではあろうが、鉄道写真屋はそう願っていたのである。
けれど、厳冬期の道北・道東とは云え日中に0度近くまで上昇することは珍しく無く、また陽も差せば道路には瞬く間に轍が刻まれて往くのだった。それを予想すれば、その日に予定したコンテから路面の目立つ画角は朝の内に済ませるなどの対策を取るものの、そうなるとせっかくの晴れ間に光線が思うに任せないなど不満も残ったものだった。

この2月の鬼鹿も、吹雪の止んだのは良いにせよ気温も緩んでしまい、国道を往く自動車は水溜りに飛沫を上げる始末だった。仕方なく、道路との距離のある地点を選び、逆光を反射させている。
列車は、823Dの幌延行き。
駅へと戻るのに、飛沫を浴びても国道を往くか、緩んだ雪に足を取られつつ線路を歩くか思案した。

[Data] NikonF3HP+AiNikkor50mm/f1.4S 1/500sec@f4 Y52filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR4 on Mac.
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コメント

道路

こんばんは。
道路は厄介な代物ですよね。海沿い区間は特に接近しますから・・・。
私の場合は地形図で線路と海の間に道路が挟まる所は最初からパスしていましたが、アングルも限られてしまいますしね。
五能線の大間越~岩館間の鉄橋にずっと行かなかったのはそれが理由です。
今回行きましたが雪も無く、何とも情けない写真に(泣)
いつか拝見した砂利道国道ならまだ絵になったのでしょうが。

  • 2014/02/15(土) 22:32:43 |
  • URL |
  • 風太郎 #ORZvdv76
  • [ 編集 ]

Re: 道路

こんにちは。
この羽幌線に限らず、瀬棚線やら留萠線に興浜北線、名寄線、釧網線など、段丘の迫った海岸線の僅かな位置を道路と鉄道が通過していた景観は幾らでもあったのですが、多くは失われてしまいました。
モノクロに黒々と写ってしまう濡れたアスファルト舗装は、ほんとうに困りモノでした。カラー撮影に移行してからも、やはり積雪中のそれには気を使いました。
そうそう、五能線もそうでしたね。筧の橋梁は俯瞰すれば真後ろに道路となってしまいますし、当時より拡幅されて、存在感も強くなっていたことでしょう。かく言う私も、蒸機時代以来そこには立っていないのです。

  • 2014/02/16(日) 14:55:39 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

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