"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

西新得信号場 (根室本線) 1977

nishi_shintoku_01-Edit.jpg

新得市街地西側のオダッシュ山に続く緩斜面は畜産試験場の場地である。その面積は1573.32haに及び、広大に過ぎて想い浮かばぬが、国内最大のヤードと云われた新鶴見操車場のそれが凡そ83ha(8263.88㎡)であったから約20倍にあたる。およそ半分の770ha余りを放牧地と牧草地(採草地)に利用し、残り半分は山林原野と云うから山麓ばかりでなく、オダッシュ山の斜面も含むのだろうか。
狩勝新線はこの場地内を14キロ余りに渡る大きなU字型線形にて通過し、そこに三箇所の停車場が設けられた。石勝線として開業した、建設線の紅葉山線と狩勝線に計画された停車場の多くが駅を予定していたのに対して、ここでは当初より信号場であった。試験場の場内にて集落は存在しないから当然ではある。開業時より閉塞に単線自動信号を採用、広内停車場のみに要員を配置し、新狩勝、西新得の分岐器操作についてはそこからのRC制御(上落合を含む)と云う、当時に最新の技術が投入された。それまで豪雪地帯の設備であったスノウシェッドが設けられたのは、珍しかった無人信号場に対する配慮であり、要員の常駐した広内では省略されていた。

かつて、この区間を運転する気動車の普通列車からは、車掌に申告すれば下車の出来たことは以前に書いた。降りるのはそれで良かったのだが、乗車には少しばかり難があった。停車位置に特段の指示がなければ出発信号機直前まで進むのが運転取扱であったから、そのあたりで待てば良いのだが、運転士によっては遥か手前に停まられたり、停車の本来の意図である保線職員の下車から機器建屋前に停まることのあり、大慌てに走らされたりもした。ここには乗降場の設備は無く、下車に飛び降り、乗車にはよじ登って手動ドアを開くことになっていた。

酪農地帯であれば大きなサイロの農家の点在するはずなのだが、牧舎をはじめ業務施設が一箇所にまとめられた試験場地内は、条理に整備された農道に放牧地、牧草地が広がるばかりである。農場風景としては特異な景観かも知れない。
もっとも農家も存在した市街地寄りの西新得周辺も、放牧も作業も行われない冬ともなれば無人と化してひっそりと静まり返り、農道に轍も足跡も無い。振り返れば自分の付けたそれだけが続いていた。

西新得へ向かう列車は4004D<おおぞら2号>。
根室本線内の7両は、滝川で旭川からの6両編成に併結されて函館本線では13両の長大編成になる。この頃、釧路から函館まで10時間丁度で走っていた。
手前はパンケシントク川。

[Data] NikonF2A+AiNikkor28mm/F2.8 1/500sec@f5.6 Y52 filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR4 on Mac.
関連記事

コメント

こんばんは。
信号場で乗り降りができたとのお話、興味深く読ませて頂きました。ホームのない場所で、特別に黙認していたということなのでしょうか。
鉄道は規則に厳しいイメージがあります(今では飛行機の方がさらに上でしょうか)が、仮乗降場なども含めて、臨機応変に動いていた側面もあるのですね。
13両もの特急列車、もうこの先見ることはないかもしれませんが、まずは、正常な運行に戻れるよう、JR北海道には正しい形に立ち直って頂きたいものです。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

  • 2014/02/05(水) 22:29:26 |
  • URL |
  • 風旅記 #O7xVy9HA
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

こんばんは。

狩勝新線区間に所在の4箇所の信号場を気動車で運転する普通列車はダイヤ上では通過だったのですが、
線路班常駐の廃されたこの区間への保線職員の送込み・収容に釧路管理局長より停車の通達されていたものです。
一般旅客の乗降は認められていた訳ではなく、落合-新得間に有効な乗車券の所持を前提に、それこそ便宜上のことでした。
一言で云えば、撮影者へのサーヴィスです。幸に断られた経験は無かったのですが、それならば従う他に無い措置でした。
乗降台の無い位置での乗車降車には必ず車掌氏が手伝ってくれたものです。

  • 2014/02/07(金) 00:21:28 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://northernrailways.blog.fc2.com/tb.php/574-7a2ca3e6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。