"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

上野幌-北広島 (千歳線) 1990

kami_nopporo_14-Edit.jpg

上野幌-西の里信号場 (千歳線) 2008 から続く

千歳線苗穂-北広島間別線の工事計画の概略は以下である。
(1) 苗穂より豊平川橋梁までは既設線3線の北側に1線を腹付けし、橋梁から白石構内までは函館線複線の北側に2線の増設とする(*1)。
なお、白石付近では東札幌から新札幌(現札幌貨物ターミナル)への連絡線が南側に増設される(*2)。
(2) 白石以遠は用地の関係から函館本線の複線路盤を千歳線複線に転用し、その南北に1線ずつを地平に腹付けして操車施設用地に至り、これを抱込んで厚別川付近まで10パーミル勾配の白石高架橋を上下線別に構築、外側に函館上下線を腹付けして既設の厚別に繋ぐ。ここでも、白石方南側には上記連絡線が付帯する。
なお、着工時のこの計画は操車設備自体の設置が取りやめられたため(*3)、用地北側に複線路盤の高架橋構築に変更された。
(3) 厚別川に厚別川橋梁(l=323M)を架橋し直進、続いて厚別高架橋を構築して起点8K716Mに下野幌停車場(仮称)を置く。
(4) 下野幌停車場からは短い盛土区間を経てR1000で右に回る下野幌高架橋を構築して野幌川左岸の丘陵部に取り付き、R800左回りの切取・盛土を築造する区間となって、その先に移設の上野幌停車場を置く。
(5) 上野幌構内にて野幌川を渡り、右岸の丘陵地を切取・盛土によりほぼ直線の路盤を構築して既設線西の里信号場北側に至る。途中丘陵地の谷に大曲橋梁(l=231M)、保安林橋梁(l=115M)、橋本橋梁(l=82M)を架橋する。
(6) 既設西の里より起点19K200M付近まで既設線北側に並行した後、同地点でこれを横断、以遠は南側にほぼ並行しながらR=800右回りの輪厚橋梁(l=363M)の架橋にて北広島構内に接続する。

白石高架橋および厚別高架橋区間で高度を上げて下野幌(新札幌)にて29M00の施行基面高を確保することで、椴山付近での同63Mの頂点まで10パーミル勾配を維持する縦断面線形にて設計されている。既設線の西の里信号場以遠区間が既設線とほぼ同経路にもかかわらず腹付け線増としないのも、輪厚川前後に介在した下り込みを避け、これも10パーミルを維持して北広島へ下るためである。
新設の上野幌までの延長は11.6キロとなり、既設の上野幌への12.4キロを大幅に短絡するものであった。

前記に加えて、新札幌(現札幌貨物ターミナル)から函館/千歳線下り方への通路線が設けられたのだが、これは本線抱込み式の操車場建設が最終段階で放棄されるまでは、それの南側を通過するそれぞれの上り本線として計画された設備である。函館本線上り線は1969年から71年頃には実際に厚別からの本線として使用されていた。
また、上記(1)の東札幌からの連絡線は新札幌構内の他、当然ながら操車場にも接続を計画されており、それはこの南側抱き込み線を乗越すものであった。白石の構内から水源地通り跨線橋付近にかけての余裕のある用地は、その名残である。
なお、操車場用地は札幌貨物ターミナルの着発線群およびコンテナ積卸場の一部に転用され、通路線は着発線に接続されている。
(この項 白石 (千歳線/函館本線) 1992 に続く- 参考文献はシリーズの最後に記載する)
...................................................................................................
(*1) 豊平川橋梁部分については、建設省札幌開発建設部に依る豊平川の河川改修工事と連動して本件工事と切り離され、1962年度に当時の千歳線橋梁から着工していた。詳細は、苗穂-白石 (函館本線/千歳線) 1991 の記事を参照。
(*2) 先行して1968年10月1日に新札幌(現札幌貨物ターミナル)開業に際して開通した。
(*3) 上野幌-北広島 (千歳線) 1988 の記事と当該脚注を参照。

写真は、椴山の切取り区間を往く8002列車<トワイライトエクスプレス>。
ここの跨線橋を「農事橋」と呼ぶ向きがあるが、正しくは北広島市道大曲椴山線の「農場橋」である。近隣の農林省北海道中央馬鈴薯原原種農場(現独立行政法人種苗管理センター北海道中央農場)に由来する。

[Data] NikonF4s+AiNikkor50mm/F1.4S 1/500sec@f4 Fuji SC52filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR4 on Mac.
関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://northernrailways.blog.fc2.com/tb.php/537-1482a5a7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad