"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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新札幌 (千歳線) 2001

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白石 (千歳線/函館本線) 1999 から続く

1967年3月までに苗穂-北広島間の全区間で着工した工事は、前にも触れたように、認可の先行した上野幌以南に含まれた起点19K200M付近から北広島構内までの輪厚橋梁を含む区間と、別事業とされていた苗穂至近の豊平川橋梁が先行して1964年から1969年までに使用を開始し、残る区間も1971年度内の供用開始を目標としていたのだが、幾つかの要因にて1973年度にずれ込むこととなった。
白石地区に計画された貨車操車施設の度重なる計画縮小と最終的な中止は、白石高架橋の設計・施工に影響し、下野幌停車場(現新札幌)の設置決定の遅れなど鉄道側事由も存在するが、その一因であった建設途中における反対運動と騒音問題に派生した設計変更に言及しておきたい。

建設の反対運動は、当時の白石区厚別市街地の通過に際して起こった当該地区住民によるものである。これは現在の厚別中央地区に厚別高架橋を構築するにあたり、それによる地区の分断、騒音公害を主な事由としており、代案には厚別駅にて分岐し当時には未開発であった東側丘陵部の通過を求めたものであった。対して国鉄当局は、1) 厚別経由案は技術的に困難、2) 地域分断には近隣に新駅の設置されることにより寧ろ飛躍的発展が期待されること、3) 騒音には線路構造の静音化などを挙げて説得を続けた。これの解決にはやや時間を要して、その間に高架橋工事の停滞により工期の遅れを生じた。
時系列に不明な点の在って、その詳しい経過の記録を白石区、厚別区に求めたが保存は無く、札幌市立図書館収蔵資料もしくは公文書を手繰るしかなさそうだが、今の所果たしていない。
国鉄の云う、1) については明らかに方便ではあるが、建設の或る程度進んだ時点でもあり手戻りの大きく国鉄としては譲れないものであったろう。2) は以来の年月を経てその通りの現状ではある。3) については改善効果空しく日夜騒音をまき散らし続けているのはご承知のとおりである。

騒音問題は高架橋ばかりでなく、現新札幌駅至近の国道12号線上に架橋予定の跨道橋計画にも生じた。
この跨道橋は国道12号線と札幌市道との交差部に計画され、市道の改修により経間が(計画よりも)延伸したことから市の負担金工事として経間62.4メートルの下路式トラス桁1連とされ、橋台工事に1970年10月に着工して1972年4月の架橋を予定したが、予想される騒音に札幌市から急遽対策を求められたものである(*1)。
これに対して国鉄は既に完成していたトラス桁の無道床構造から有道床への改造を行うこととし、その重量(死荷重)は当初の289.6トンが、300トン(*2)を加えた586.9トンとなった。検証の結果、下部構造-橋台部に補強を要しないとされて1973年6月6日に架設を完了したものの、そこに異常に重い構造物が存在することとはなった。けれど、騒音は相当に低減されたのには違いなく、その後の同様事例のモデルとされたのだった。
(この項続く- 参考文献はシリーズの最後に記載する)
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(*1) 厚別高架橋問題の最中であり、札幌市側が先手を打ったものと思われる。
(*2) 補強材75t+道床関係225t

写真は、国道12号跨道橋と8010列車<カシオペア>。これも既出の画角をご容赦願いたい。
堂々足る都市内トラス。背景が空に抜ける位置ゆえ、秋冬の夕刻向きのポイントである。

[Data] NikonF5+AT-X300AF Ⅱ 300mm/F2.8S 1/125sec@f5.6 Fuji LBA2filter Ektachrome Professional E200 [ISO400 / 1EV push] Edit by CaptureOne5 on Mac.
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