"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

釧路 (根室本線) 1983

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鉄道雑誌に見ていたDD51形式内燃機関車の実機との初対面は、1965年の冬、水戸への帰省に利用した204列車<第4十和田>の牽引機としてだった。青森駅のホーム外れで構内照明の灯に見たそれは、試作機の坊主頭のようだった運転台屋根は深い庇に改められ精悍さを備えはしていたけれど、センタキャブの形態はやはり誌面のとおりの入換機の印象を拭えなかった。
翌年春には道内への投入も始まるけれど、遠く釧路へのことで、それが札幌へ姿を見せるのは1968年5月に函館機関区へ配置の3両が、201D・202Dを夏季輸送で客車に置替えた201・202<アカシヤ>を重連で牽いた7月1日以降である。客車に内地から借入の軽量客車のないものかと眺めに行った折に、C57牽引とばかり思い込んでいたそれを牽いて現れ驚いた記憶が在る。この3両は、本来同年10月1日改正にて設定される隅田川-新札幌(現札幌貨物ターミナル)間の特急貨物列車牽引用であり、当時に繁忙を極めた夏季輸送に先行配備され、気動車急行の増結を要した車両需給から夏期のみを客車運行に替えた<アカシヤ>に充てられたのである。この本線用大型機の重連は<ゆうづる>でも目撃していて、さすがに威風を感ずるものの、DF50の後継機がどうして箱形車体でないのか、もどかしい思いで眺めたものだった。
翌1969年の春からは、函館機関区(後には五稜郭機関区)や鷲別機関区への本格投入が始まり、その夏に倶知安峠で「D51急行」を期待して待った8112列車<ニセコ2号>の5両編成を軽快に牽いて走り去りもした。山線への最初の仕業だったと思う。
1970年代前半ともなれば各線で蒸機を放逐して、以来35年余り、釧網本線と一時期の天北線を除けば道内で機関車列車の先頭を務め続けている。道内への最終配備となった1974年度第一次債務計画車ですら、運用の大半から撤退した2005年時点で車齢は30年に達し、2013年の現在も残る個体は38年にも及ぶ。<ニセコ>を牽いたC62の用途廃止時のそれは23年であったから、38年は如何にも永い。
全国的な地方幹線の電気運転化進展以降に、この機関車が長大編成の貨物列車や優等列車を牽いて幹線を疾駆する姿の見られたのは北海道に限られたから、それに惹かれて年間に幾度も沿線に立ったのだけれど、投入初期からの経年を思えば、そのほとんど全ての期間でファインダに在ったことにもなる。
1994年に至って、ようやくその本線機らしい箱形車体に永年の溜飲を下げた後継機のDF200の量産が始まり、画角にバラエティの生まれれば、正直なところ以来DD51には少しばかり食傷気味でもある。
DF200の石北本線への入線試験に牽引試験が幾度か繰返され、2013年度限りとされる同線に臨時運行の貨物列車への仕業を期待したのだが、蓋を開けてのDD51となればDE10を従えた常紋越えを見慣れた身には食指の動きそうに無い。

入換機然としたセンタ配置の運転台は、それでも本線機らしい風格の外観を見せてくれる。これに限れば、ボンネットを備えるゆえに蒸機のキャブを思わせるのも好ましい。
414列車<まりも>の先頭で釧路1番ホームに待機するのは、DD511055。
1973年度本予算にて発注され、1974年1月10日に日立製作所笠戸工場を出場して岩見沢第二機関区に配置された車両である。1982年12月6日付での同区から釧路機関区へ転入は、休車となった1966年度投入車の代替(*)であった。北海道旅客鉄道への承継を経て、1988年11月3日付で岩見沢第二区を改めた空知運転区に戻り、本州連絡特急寝台列車も牽いたが、1993年8月27日付にて余剰を事由に用途廃止が裁下された。
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(*) - 同年度末に釧路では1966年度の投入車に8両の休車を生じて、岩見沢第二区から3両、鷲別から1両、小樽築港から1両、遠く道外の岡山から1両、鳥栖からの2両にて、それを代替している。

[Data] NikonF3P+AiNikkor105mm/F2.5S Bulb@f5.6 Non filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR4 on Mac.

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