"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

苗穂-白石 (函館本線/千歳線) 1991

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苗穂 (函館本線) 2000 の続きである。
長々と書いて来た苗穂駅に係わる記述だが、前に少しだけ触れた千歳線の線増にともなう白石方の4線化工事に言及して終える。

苗穂構内から豊平側橋梁までの区間は、既設の函館本線上下線と併行する千歳線単線の3線の北側に1線を腹付け線増とした。千歳線南側には専用線を分岐する側線が在り、また工場なども近接して路盤拡幅が困難なためである。市道と接していた北側用地は築堤法面を改変、垂直に土留めすることで生み出した。
既設線が函館本線複線のみだった豊平川橋梁から白石の区間は、それの北側に2線の腹付け線増とされて大きな用地を要したが、ここには南側で1968年10月1日に開業を予定した新札幌(現札幌貨物ターミナル)への東札幌からの連絡線の設置工事があり、それは併せて手配済みであったのだろう。着工も同じく1967年3月のことである。

上流側より1925年に北海道鉄道(2代)が架橋した千歳線の長いワーレントラス橋、1909年12月6日の札幌-野幌間線増に際しての函館上り線のピン結合ブラットトラス橋、1915年にポニートラスから架け替えられた同下り線のリベット構造プラットトラス橋の順で並んでいた豊平川の橋梁については、建設省札幌開発建設部による河川改修と老朽化対策もあり、千歳線線増とは別事業として4線化を前提とした架替えが1962年度より行われた。
それは、千歳線橋梁の上流側に隣接して単線並列(=複線)路盤のPC桁橋を架橋、これに千歳線と函館上り線を移設して1964年12月12日に使用を開始、後にそれぞれの旧橋梁を撤去し、その位置にさらに同形式の単線並列(=複線)路盤のPC桁橋を架橋して函館下り線を移設するものであった。この将来の千歳下り線路盤も留保した橋梁の使用開始は1967年11月と記録される。
最近に好撮影地点として知られる白石側のR800の緩い反向曲線区間は、この移設にて生じてたものである。
(この項終わり)

4線区間の函館上り線を往くのは、3006M<スーパーホワイトアロー6号>。4両基本+2両附属編成を組み、前頭部・パンタの改造もない新製時の姿を保っていた頃である。
豊平川橋梁から先では、この線路位置が1909年の複線化時の増設線になる。内側千歳上り線(下り列車運転線)位置が1882年の幌内鉄道による開通時からの路盤にあたる。そして、北側2線が1967年に着工した増設線路である。

=参考文献=
北海道鉄道百年史 : 国鉄北海道総局 1976-1981
札幌工事局七十年史 : 国鉄札幌工事局 1977
札幌駅八十年史 : 日本国有鉄道札幌駅八十年史編さん委員会, 1960
札幌駅116年の軌跡 : 北海道ジェイアールエイジェンシー 1996
苗穂工場五十年のあゆみ : 日本国有鉄道苗穂工場 1961
北海道旅客鉄道株式会社苗穂工場百年のあゆみ 鉄輪を護り続けて一世紀 : 北海道旅客鉄道株式会社苗穂工場 2010
鉄道省年報/鉄道省統計年報資料 : 各年度版 (近代デジタルライブラリー)
交通技術 : 1958年8月号/1967年6月号/1978年8月号
国有鉄道 : 1947年より各号
交通年鑑 : 1947年より各刊
新日本鉄道史 : 川上幸義 鉄道図書刊行会 1968
鉄道百年略史 : 鉄道図書刊行会 1972
北海道の鉄道 : 守田久盛/坂本真一 吉井書店 1992
苗穂史 : 北海道拓殖銀行苗穂支店 1966
ふる里は今ふた昔 : 東苗穂第一団地自治会発足20周年記念誌 1984
札幌の橋 : 札幌市教育委員会編 1979
北海道建設新聞 2012年5月29日号
苗穂駅周辺地区のまちづくり : 札幌市 2002
フォーラム 苗穂を語る会実施報告書 : 札幌市中央区苗穂町内会編  2003

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