"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

美留和 (釧網本線) 1976

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ここに降りたのは瀬棚線の美利河と同じく、その文字面と響きに惹かれてのことだった。地名の由来を辿れば、駅前からも仰げる503メートル三角点峯-通称美留和山の山容を示す「裂けた岩山」のアイヌ言葉からの転訛への当て字で、その文字面と何ら関連の無いのは承知の上である。
車窓からのロケハンでも、沿線にはシラカバにミズナラやカラマツ、トドマツの樹林帯と牧草地が交互に流れるだけで、これと云った地点の見つかったわけでもなかった。それでも、線路伝いに歩けば、標高が150メートル程度にも関わらず高原然としたこの地域の景観を楽しむトレッキングでもあった。
駅には勿論駅員が詰めていて、入場券の他に手書きの出札補助券欲しさに後日乗車予定の指定券などを頼んだものだった。当時の釧網線の有人駅の中でも乗降客の少なかったここは、日交観への委託駅だったと記憶する。

ここへ夏に降り立つと北のアトサヌプリ(硫黄山)からの硫黄臭の強いことがある。駅前の小さな集落に1軒だけの駅前商店(食料品店兼雑貨屋)の主によれば、それは北寄りの風に好天の続く証だと云う。逆に東の摩周湖からの吹き下ろしがあると悪天に向かうと聞いた。冬には大雪をもたらすこともあるらしい。
周辺に、その摩周湖や屈斜路湖などの内水面の存在により大気は湿潤で、冬ならば霧氷も見られるとも聞き、雨後のせいでもあったが、見事なそれには翌々年に出会えている。→弟子屈-美留和 (釧網本線) 1978

列車は混合634列車、網走行き。
この冬の朝も周囲の木々には霜と区別のつかないような霧氷を生じていたのだけれど、写真に反映できるようなものではない。木立を流れる冷気の鮮烈だったことを良く覚えている。

[Data] NikonF2A+AutoNikkor35mm/F2  1/500sec@f8 Non filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopCS3 on Mac.
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