"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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小沢 (函館本線) 1984

kozawa_08-Edit.jpg

張碓-銭函 (函館本線) 1978 から続く。

石勝線を開業した1981年10月1日改正にて、函館本線の<北海>は設定以来の旭川着発を札幌に改め、急行<宗谷>の札幌以南区間の格上げ列車を加えて函館-札幌間に2往復の運転とされ、内13・14D<北海3・4号>に量産車が新製配置されたばかりのキハ183系が使用された。改正13Dが現305Dからの格上げ、14Dは現12Dである。
それは、注目の石勝線特急を函館運転所配置のこの新系列車で運転するための送込み/取込みを兼ねたものと云え、10両組成の2組使用にて、[函13札5005釧](ヨ)[釧5004札14函]との仕業が組まれた。5005・5004Dが石勝線運転の<おおぞら5・4号>である。室蘭線<北斗>系統を差し置いての充当、5005・5004Dがもう1往復の5003・5002Dと逆編成運転となるにも関わらずの選択は、5005Dに繋がる時間帯に<北斗>の設定がなかったためだろう。
それの下りは札幌のホーム在線のまま運用が渡っていて、さながら函館線経由の函館-釧路間列車の様相であった。
青函深夜便から接続の11Dは、現306D格上げの12Dとの運用となって、これには<北斗>運用と共通のキハ80系列の基本7両組成の南側に2両を加えた編成が使われたから、格上げの12Dはキハ56/27編成から一気に食堂車組成列車に変身したのだった。
なお、山線特急は1980年10月改正より黒松内、ニセコへも停車するようになっていて、この急行格上げでの変化はない。

これ以降、183系の増備とそれに供なう80系の運用離脱により道内特急の運用は86年11月改正まで目紛しく変わり、84年2月改正では前記の13・14D<北海3・4号>が80系に置替られ、2往復とも同系列運転となるものの13・12Dについては<北斗>系統と共通運用とされた。
函館運転所の前述の編成による[函3札12函7札](ヨ)[札2函13札6函]と回る仕業によるものであり、札幌にて<北斗>と<北海>を渡る運用は定期列車ではこれが初の事例であった。それの避けられて来たのは、云うまでもなく札幌で環状運転となり編成が方転してしまうためであり、この運用では、13・12Dと7・2D<北斗7・2号>が函館を逆編成での着発となっていた。この運用については、Websiteの記事に詳述している。

11・14D<北海1・4号>は上記と同編成にて再び単独運用が組まれたものの、それは札幌で10時間余りを滞泊して系列の凋落を思わせたけれど、<北海>は1年後の1985年3月改正では食堂車を廃止し編成も短縮されてしまうから、それを組み込んでの9両組成による2往復運転は、最後の輝きとも云える姿に違いなかった。
85年3月改正での運転については、前に ニセコ (函館本線) 1985 で書いた。

倶知安峠の小沢方は、役者がC62重連急行だからこその舞台とも思え、近代化車両にはめぼしいポイントは見当たらない。
写真は、方転編成にて倶知安トンネルへの20パーミルを登る12D<北海2号>。この列車は、81年10月改正でのキハ80系9両運転から84年2月改正でこの方転編成となり、85年3月改正ではキハ183系の6両組成と変遷した。
(この項続く)

[Data] NikonF3P+AiNikkor105mm/F1.8S 1/125sec@f5.6 Fuji SC48filter Tri-X(ISO320) Edit by CaptureOne5 on Mac.
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コメント

小沢駅

懐かしい小沢駅とも再会したい気がしますし、跨線橋も残っているようですが、
もうすっかり往年の面影は消えているのでしょうね。
行きたいような行きたくないような、複雑です。

  • 2013/09/15(日) 12:54:36 |
  • URL |
  • 風太郎 #ORZvdv76
  • [ 編集 ]

Re: 小沢駅

最近の報告に在る写真を見ただけで悲しくなりますね。
周囲からの植生の進出が顕著で、構内はとても狭くなっている様子です。
なにより、あの大きかった駅舎が無くなって、どうにもスカスカの印象。
個人的には、あまり眼にしたく無い光景です。

  • 2013/09/15(日) 14:34:06 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

素晴らしいです。

はじめまして。貴ブログの過去記事を閲覧させて戴いてる者です。
見事でレアな写真と鉄道だけではなく道内の歴史、時代背景、風土、自然植生などを交えた的確なご見解には感服いたします。
私は80年代初期からの鉄道に興味を抱いた道内在住者ですが、その頃の写真がとても豊富で懐かしい限りです。

さてリンク先の方転の話も大変興味深かったのですがどうかご確認願いたいことがあります。

たしか1984年2月改正では12D、13Dは7両(閑散期は1両減車)の編成でした。3D、6Dとは共通運用だったものの、9両の2D〜13D、12D〜7Dへは函館では共に30分弱しかなく、その間に入区したり付属2両を連結、解結していたとはどうも考えにくいのです。7両の北海、9両の北斗2号.9号だけは実際何度も見てますので自信はあるのです。要は2D、7Dは改正前の183系同様に単独運用だった気がいたします。

どうか1984年2月改正の時刻表で編成を再確認して戴けたら幸いです。
けして粗探しではありませんので、どうか気にされないで下さい。いつまでも遺る完璧なアーカイブスとして正確であってほしいがためなのです。
これからも素晴らしい無二のブログを楽しませて頂きます。
それでは長文、乱文大変失礼いたしました。

  • 2014/09/17(水) 19:21:04 |
  • URL |
  • 鉄道産子 #-
  • [ 編集 ]

Re: 素晴らしいです。

鉄道産子さま。
分かり難い文章におつき合い下さいまして、どうもありがとうございます。
お言葉、恐縮の至りです。

ご指摘の件でありますが、改めて調べさせていただきました。
84年2月改正時の3・6・13・12Dは所定9両/季節減車時7両と理解していましたが、確かに所定編成が基本の7両だったようです。9両運行は増結だったのですね、失礼いたしました。
当時には、減車措置と理解していた訳ですが、函館での12→7D、2→13Dへの折返時の附属編成の解結は施行されておりました。
12D、2Dは函館へ方転編成にて到着しますので、附属編成2両の組成方向は五稜郭方となって解結は容易だったのです。
以上、WebSiteの記述も含めて訂正させていただくつもりです。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。

  • 2014/09/19(金) 01:53:16 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

ありがとうございました。

わざわざお調べ戴いて大変お手数おかけいたしました。またご丁寧な返信まで大変恐縮です。

函館駅で毎日付属2両を解結していたとは初耳で驚きです。あの頃は特急が遅れることは稀でしたので30分弱あれば可能と見たのでしょう。

函館在住の私が鉄道に惹かれたきっかけは初めて乗った特急、183系函館行き最終の北斗8号が札幌を12分遅れで発車したものの、途中飛ばしに飛ばし、遅れをどんどん縮め、函館には定時到着した小3の時でした。
深夜で余裕時分もあったのかもしれませんが連絡船接続の使命感や降車後ホームで見た後部先頭車のびっしりこびりついた雪まみれの姿に感銘を受けました。
最近のJRのような華やかさはなく、むしろ無骨で男くささのある雰囲気やサービスでしたが、定時運行に懸ける国鉄マン魂はJRにはない頼もしさをおぼえたものです。
183系と80系との競演した長編成のあの頃が私には道内トクベツキュウコウとしての黄金期に思いました。

これからも懐かしい写真とためになる文章期待しております。昨日の長万部もとてもgoodでした。

  • 2014/09/20(土) 06:06:38 |
  • URL |
  • 鉄道産子 #-
  • [ 編集 ]

Re: ありがとうございました。

鉄道産子さま。
ご丁寧に、こちらこそ、ありがとうございます。

「特別急行」の時代はすっかり過ぎ去ってしまいましたね。今や、特急がそれの省略形とは知らぬ世代も存在することでしょう。
13両組成の80系特急を線路端で見送れば、いくつものエンジン音が風を切って往くのに心躍ったものでした。
乗ってみれば、北海道の80系のそれは、同じDMH-17系列の急行形とは勿論、その後に乗った内地の80系とも違って優美さを感じさせたものです。
でも、これは些か贔屓目でしょうね。
これからも記述の誤りなどございましたら、ご指摘をよろしくお願い申し上げます。

  • 2014/09/20(土) 16:38:22 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

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