"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

山越-八雲 (函館本線) 2012

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道南、八雲町域は温泉地帯でもある。落部川上流山峡の銀婚湯が高名だが、その近隣には上の湯も湧出し、野田追川の上流約15キロには桜野温泉が、遊楽部川支流の鉛川を遡れば旧遊楽部鉱山近傍に八雲温泉が、それぞれ盛業中である。何れも自然湧出していた地に後にボーリングを行って高温の湯量を得ている。
これら山間地ばかりでなく、噴火湾沿岸の山越周辺にも温泉湧出の記録はある。
現在の山越漁港近くの境川下流に冷泉が湧出していて、これを利用した久保田温泉が1951年まで営業しており、山越郵便局近隣には1928年から1940年まで山越温泉が存在して、噴火湾漁業の最盛期にあたり、どちらも盛況だったと云う。
戦後に八雲町が山越駅より1キロ程八雲寄り、浜松地区の国道山側を買収して1958年に試掘し、1960年に民間によって掘削され、地下357メートルより泉温41.6度で96L/分の食塩泉の湧出を見たのがコタン温泉である。その斜面に建つ赤い屋根の建物は函館線の車窓からも良く見えていたのだけれど、いつのまにか廃業してしまった。1972年に近隣をボーリングして源泉を得た「ホテル浜松」、後の「温泉ホテル光州」に吸収されたものと思う。
そこに現在建つのは、2001年開業と云う「温泉ホテル遊楽亭」なのだが、上記との関連はわからない。大規模な宴会場や結婚式場も設備して、八雲ローヤルホテルの廃業後にこの地域のシティホテル機能も代替している。
なお、温泉名は浜松温泉と呼ばれているようである。

1971年に牧草地を疾駆するD52を撮って以来、度々降りている区間なのだが、そこは宅地へと姿を変え、並行する国道沿いにも商業施設が増えてすっかり撮り難くなってしまった。
野田生で内陸へ向かった函館本線が再び海面を間近に見る浜松の海岸も、列車の下回りを隠すような護岸に更新されて、撮影地としては末期の様相であった。
霜の降りた初冬の寒い朝。列車は、8001列車<トワイライトエクスプレス>。
後に、浜松温泉「遊楽亭」が見える。

=参考文献=
改訂八雲町史 : 八雲町編 1976

[Data] NikonD3s+AiNikkor105mm/F1.8S 1/500sec@f11 Non filter ISO320 W.B. 5200 Developed by CaptureOne5 on Mac.

Website "カメラ 万年筆" Updateのお知らせ (2013-07-28)

Gallery に、”Coast to Coast 道東の横断鉄道” の Part 2 を公開しました。
太平洋岸からオホーツクの沿岸を結ぶ釧網本線のギャラリーです。
カットは全てギャラリー用の Remix version です。未発表のものもあります。
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