"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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沙留 (名寄本線) 1980

saruru_03-Edit.jpg

名寄本線は、道央と野付牛(現北見)や網走方面を連絡する幹線として全通が急がれ、結果的に10年程に過ぎなかったけれども、その役目を果たした線区であった。
この沙留も主要幹線上の停車場として比較的長く取られた本線有効長などに風格を見て取ることが出来た。
その駅本屋も1921年3月25日の開駅時にして、鉄道省工務局により後に示される「小停車場駅本屋標準図」(1930年10月6日達第875号)の4号型を先取りした規模で建てられており、当時の基準では1日の乗降人員の600人程を想定していたことになる。
沙留は現興部町域で最初に和人の定住したところであり、1889年のことと記録されている。それは、ここに松前藩支配の時代より知行請負制による場所(漁場)が開かれていたことを背景にしており、当初の移住者は漁労への従事者であったろう。鉄道の開通までには大きな集落へと展開していたのは想像に難くは無いのである。函館市中央図書館の収蔵する、その当時と思われる8枚組の絵葉書に漁労(帆立漁)の集落としての繁栄が伺える。
この1980年代に至っても、駅前から漁港へと下って往けば商店の連なる一角を持つように、決して寒村であったのでは無い。
この頃に、ここへは「中途半端」な流氷を撮りたくて、そのシーズンになると降りていた。

それを専門に撮っておいでの方も居られるので失礼を承知で書くのだが、鉄道屋としては接岸した流氷原を列車と画角に捉えれば、そこは雪原と大差が無くなる。海岸まで降りて行って前景としても氷塊としか写らない。そこを越える橋梁上の列車でも氷結した河口なら流氷で無くとも良いのだ。釧網本線の北浜でそれの季節に悩んだ向きも多いのではないだろうか。

結局のところ、それに沿岸が埋め尽くされてはならず、打ち寄せるウネリのあって海面も見えないといけない。観光資源に見れば接岸状態が好ましいのだろうが、鉄道屋には中途半端に凍る海が望ましいのだった。
気象条件により一夜で接岸、離岸を繰返す流氷原を背後から前景に撮れる位置である沙留岬へは、「中途半端」な海面を期待して3シーズンを通ったけれど、理想のそれには巡り合えずに諦めてしまった。
列車は930D、名寄行き。後部はキユニ26で、遠軽機関区の2両は名寄本線に専用されていた。

[Data] NikonF2A+AiNikkor50mm/F1.4 1/125sec@f8 Fuji SC56 filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopCS3 on Mac.

Website "カメラ 万年筆" Updateのお知らせ (2013-07-30)

Reference に、函館本線 渡島大野-大沼間に存在する(した)信号場に関するメモと、1988年に施行された<北斗星>へのスハフ14の増結運用のメモを追加しました。
どちらもFC2Blogに書いたものに加筆しています。
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コメント

中途半端な海面

沙留岬は前景に海、後景に鉄路という
「海が主役」が撮れる貴重な場所でした。
私の場合は3シーズンではなく、1シーズンで
2日(最初が吹雪かれたので曇りに再訪)
のみでした。1回は流氷なし、もう1回は流氷
びっしりで海面なし。
なかなかうまくいかないものです・・・。

  • 2013/08/04(日) 18:28:55 |
  • URL |
  • マイオ #pcU4xDNY
  • [ 編集 ]

Re: 中途半端な海面

こと天候や季節にかかわる事象を絡めようとすれば、
地元の方には敵わないと云うことです。
マイオさんの例の串刺しカットの海面、ハス氷が良い感じでした。
あれで十分ですから出会いたかったところです。

北海道ツアーのご報告、楽しみにしております。

  • 2013/08/05(月) 09:04:01 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

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