"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

長和 (室蘭本線) 1995

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長流川は伊達市大滝区(旧大滝村)と千歳市境界の美笛峠付近を水源に伊達市長和町で噴火湾に注ぐ、延長50キロあまりの長流川水系二級河川である。昭和新山を仰ぐ壮瞥町下立香の地峡部を抜けた下流域は、右岸側左岸側とも崖面の続く扇状地の緩やかな傾斜を流下しているのだが、地形図を読めば、その崖面と上の丘陵地の様相が右岸左岸にてかなり異なることに気がつく。右岸の等高線の凹凸のない直線的な崖線は、太古の洞爺火山群の噴火による溶岩流先端を思わせ、上部の起伏に富む地形は7000から8000年前と推定される有珠山の山体崩壊にて生じた岩屑なだれの到達した東端である。直線でも8キロ近い流下距離は、凄まじいエネルギーと云わざるを得ない。

北入江信号場付近で、この岩屑なだれ堆積物の中央部を越えた室蘭本線は、有珠へ下るとそれを避けるように到達南縁に沿って海岸線へと南下しエントモ岬をさらに迂回する。ここでのトンネル延長を短縮するための線形であろう。これにて、エントモトンネルを抜けた列車は、長流川扇状地南端を長和市街地へと北上することとなった。付言すれば、そこは下り列車が大野平野以来に見る水田地帯であり、札幌まで唯一の車窓でもある。

この線形にロケーションと云い、それを俯瞰に見る崖線の位置と云い、太古からの有珠火山の活動の恩恵とするのは少々大袈裟だろうか。
最近には、高名なポイントとなっているらしいこの畑作地の外縁に、この頃には幾度か立っていたのだが、一人として撮影者に出会うことはなかった。
列車は、8002列車<トワイライトエクスブレス>。

[Data] NikonF4s+AFNikkor85mm/F1.8D 1/250sec@f2.8 C-PL filter EPP Edit by PhotoshopLR4 on Mac.
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