"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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尺別 (根室本線) 1993



道東の太平洋岸の春から夏は霧に沈む。
日射の届かない霧の底の気温は低下し、8月の尺別駅でストーブが焚かれていたのに驚いた記憶がある。73年頃のことだ。
尺別鉄道はもうなかったけれど、駅前に存在する数戸の民家にも人の気配はして、石炭ストーブの煙が霧に吸い込まれてゆくのだった。
それから30数年を経て、ここは廃屋を包み込む原野に還りつつある。

それ以来、ここ音別の丘から、或はもっと音別川寄りの丘でも良いのだが、早朝に海霧を縫うように走り来る夜行急行を撮りたくて幾度も通ったものの、そう適度な濃度の、そう適度な透過具合の、そう都合の良い海霧など巡り合えるでなく、結局それは果たせずに終わってしまっている。

反対に霧を避けるなら秋冬期だ。
それでも、10月のこの日は午後になって海上に小さな霧を生じ、それは日没にかけてゆっくりと原野へと流れ込んで、低い斜光の中にあった。

列車は、4005D<おおぞら5号>。

[Data] NikonF4s+AFNikkor180mm/F2.8ED 1/500sec@f11 Fuji SC56filter Tri-X(ISO320)
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