"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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島松 (千歳線) 1996

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夢空間車との通称は、オロネ25/オハフ25/オシ25の900番台、その3形式-3両の計画・新製時からのものではない。それは、89年に横浜市みなとみらい地区を会場に開催された「横浜博覧会Yes'89」への東日本旅客鉃道のパビリオンとして根岸線桜木町駅東口広場で展示された際の出展名称「夢空間'89」に由来している。当時の同社発表資料には次世代寝台特急用客車と記されていた。
この3両の新製は、1986年より国鉄部内で進められていた、88年の Nostalgie Istanbul Orient Express 編成(NIOE)の国内運行計画にインスパイアされてのことで、その製造期間からも綿密に設計の検討された形跡は見られない。走り装置に車体を24系客車の基本設計に依存し、接客設備をNIOEに範を取ったに過ぎなかった。
青函トンネルの開通による旅客誘発効果にて、3往復の北海道連絡寝台特急をはじめ海峡線列車が高い乗車率を維持し、道内への観光入込み客数を押し上げていた好景気が背景に無ければ、承認されることのなかった新製計画に思える。後に破綻に至った所謂バブル景気の申し子呼ばわりの所以である。

趣味的な興味も、これらが展示を主目的に新製されたところにあり、東急車輛と富士重工から直接に桜木町に搬入されたオハフ25とオシ25に至っては本線走行をしないままに、即ち走行試験のないままに車籍登録がなされている。
89年10月1日の展示終了後には全車が東急車輛に陸送され、ここで整備の後に尾久客車区に回送された。配置区所での在車は新製以来実に7ヶ月目にしてのことになる。そして、同月25日に池袋-日光間に運転の「鉄道デザイン会議」レセプション列車として14系座席系列の団体輸送向け改装編成(SER編成)との併結にて初の営業運転を行なったのだが、これへの組成も言わば関係者への展示公開が目的ではあった。
この直後には再び陸路搬出され京葉線海浜幕張駅前で約10ヶ月間の展示公開が行われた。90年9月24日に浜川崎で復線し翌25日に帰区すると、11月1日に今度は「国際鉄道安全会議」のレセプション参加者輸送列車として前年と同様の区間、編成での運転がなされたのだった。ここまでの1年半の間に一度も一般旅客営業に投入されていないのは新製車両としては異例であり、記録されて然るべきものと思う。
89年の桜木町展示中の時点では、オロネ25を所要数製作しての<北斗星>投入も検討されたのだが、他の同列車運用車との経年差などの諸事情にて見送られた経緯がある。その個室式A寝台(販売名-ロイヤル)を越える個室寝台の構想だけは、1999年度初頭に新製されたE26系客車に引き継がれたとの見方も出来そうだ。96年に公開されたこれの寝台設備の最初のモックアップには、A・B寝台の各種個室が用意され、<北斗星>編成のアップグレイドが前提と見て取れたからである。

写真は、短いルルマップ川橋梁への下り込みを往く9010列車<夢空間北海道>。
夢空間車の一般旅客営業は、90年冬臨設定の<北斗星トマムスキー>への組成を最初の事例として、以後北海道連絡列車を主体に東北方面、北陸、山陰地区への運転実績がある。<夢空間北海道>の列車名は94年から96年までの秋臨設定に限って付されたもので上野-札幌間のほか根室本線池田着発での運行もあった。95年からは博多<あさかぜ>の廃止にて余剰となったスハネ25 700番台(通称-デュエット車)やオハネ24 700番台(同カルテット車)も組成していた。写真での電源車は青森所のカニ24にて銀帯である。
なお、9009・9010は、予定臨ダイヤ8009・8010の大宮-白石間を<カートレイン北海道>と共用したもので、それと同時刻であった。よって牽引機関車仕業も重連とはならない。

[Data] NikonF4s+AiNikkorED300mm/F2.8S 1/250sec.@f4+1/2 Non filter Ektachrome Professional E100SW [ISO160 / 0.5EV push] Edit by CaptureOne5 on Mac.
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