"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

千歳 (千歳線) 1996

chitose_04-Edit.jpg

スキャニングと云う作業から見ても、Kodachrome は難題だった。
その外式発色現像の結果としてのポジはスキャニングには向かない構造なのである。とは云え、それのスキャニング需要は存在するから後発技術であるスキャナ側で対応する他無く、専用のパラメータの用意されているスキャニングソフトウェアも在る。それとて「対応」を果たしたまでで、このフィルム独特の色合いの再現を保証したものではない。
これは、当のKodak社のHRU scannerにせよ、imacon社のFlexTight scannerでも同様であり、極めて自然な再現を得られることもあるのだが、多くのカットでRGB/CMYのどれかのバランスが崩れてしまうのである。特にコダクロームブルーと呼ばれる青色系統の深みも捉えるのは困難で、データ出力にせよ、プリントにせよ、Photoshop上で近い発色を創り出さざるを得ないのは、これでの撮影の意味を半減させてしまうことになった。
ディジタル処理なぞ考えられもしない時代の技術であり、やはり製版カメラでの取込みを前提にした印刷出力向けのフィルムなのである。
付記すれば、Digital ICEも使えないから後処理に一工程余計な手間を要するのも、このフィルムである。
以外なことに、その学術向けとも云われる仕様からか、最も忠実な結果を得られたのはCreo社のEverSmart Supremeで、Kodachrome向け設定も必要としないフラットベッドスキャナなのだった。さすがにウン百万の機材と言いたいところだが、スキャニング速度は異常に遅くて何十カットも続けて取り込みたい機材ではなかった。

写真はPKLでの撮影、FlexTightで取り込んでいる。朝日の散乱光と言う特殊な条件なのでマゼンタ方向への発色を補正せずに撮影したのだが、日陰の積雪部分ほかにスキャニングでどうしても原版に無い緑カブリが出てしまい、部分毎に修正レイヤーを重ねて補正している。

この朝の千歳は放射冷却にて極度に冷え込み、ダイヤモンドダストを生じていた。朝の低い斜光線は空気中の細氷にて散乱して一面を陽光に染める。ピントが甘く感じられるのも、そのためである。機関車の前照灯にも影響が見て取れる。効果フィルタを装着したのではない。
列車は4095列車。
当日の夕刊は「今朝の千歳氷点下22度」と報じていた。

[Data] NikonF4s+AiNikkorED300mm/F2.8S 1/125sec@f4 Fuji SC42filter PKL Edit by CaptureOne5 on Mac.
関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://northernrailways.blog.fc2.com/tb.php/436-e6e8e795
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。