"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

銭函 (函館本線) 1977

zenibako_02-Edit.jpg

石狩浜が南に尽きるところが銭函である。そして、ここから積丹半島へと続く岩礁海岸が始まっている。駅から線路沿いに張碓方へ歩けば、そこはもう石の海岸になる。函館本線の函館桟橋起点280K100M付近までは線路両側に浜番屋が続き、線路が漁師達の通路になっていた。これは、官営幌内鉄道が既設の交通路を路盤に敷設された歴史的経緯に起因していて、漁民の既得権を100年以上も認めて来たのである。特異な浜番屋の立地でもあり、ここへは幾度か通っていた。そこを通り過ぎて、さらに進むと前海に向いてそれの建ち並ぶ区画に至る。
ここに限らず何処でもそうなのだけれど、海沿いの鉄道であるから、それと浜番屋は必ず海岸線方向に並列することになって、共に画角へ収めようとすれば俯瞰でもない限り凡庸な景観になるばかりだった。この頃、それで通った留萌本線の増毛や日高本線浦河に根室本線門静から厚岸の海岸線でも満足の往くカットは撮れず仕舞いでいる。→黄金 (室蘭本線) 1979

ここには船溜りは無く、漁船は浜に引上げられる。これは現在でも変わらない。全て小舟ばかりだから前浜に限られるはずの漁獲を知らずにいたのだけれど、小樽市漁協に聞けば、ウニ、アワビにホッキ貝の捕獲とシャコの刺し網漁、そしてニシンやサケ漁に出ることもあると云う。特にシャコは近年に漁協が水揚げ直後の釜茹でを開発しブランド化を進めている。漁獲自体は昔から在ったと思われ、いつか小樽の寿司屋で勧められた、通常より倍程に大きかったのがそれだったと気がついた。

石の浜の番屋の向こうを往くのは、306D<宗谷>。稚内から函館まで682.5キロを12時間弱で走る堂々の長距離急行であった。昼行の半日乗車など、もう乗りたくても乗れない。
所定8両組成の函館方2両は旭川回転車である。

[Data] NikonF2A+AiNikkor50mm/F1.8 1/250sec@f4 Y48filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR4 on Mac.
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コメント

いつも楽しみに拝見しております。
手前に地元の生活を配し、遠景で地理を感じさせるこのような写真が大好きです。
貴重な写真ですが、これからも発表よろしくお願いします。

  • 2013/06/14(金) 14:43:39 |
  • URL |
  • mono #PU0yJTno
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

こんばんわ。
コメントありがとうございます。
酒呑みなものですから肴が気になったせいでしょうか、浜番屋の風景には惹かれました。
汐焼けした小屋の風情が好きだったのかもしれません。
でも、気に入ったカットは撮れず仕舞いです。
今後ともよろしくお願いいたします。

  • 2013/06/14(金) 23:01:39 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
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