"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

豊浦 (室蘭本線) 2011

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ここで15回目の豊浦である。今でも渡道すれば一度は撮っているから、写真は尽きない。

1988年、時の竹下内閣が通称-「ふるさと創生事業」(正式名称は、自ら考え自ら行う地域づくり事業)として全国各自治体に交付した1億円の交付金にて、豊浦町は温泉探査を実施、有望とされた貫気別川河口に近い字浜町地内にて1992年にボーリング調査/温泉掘削を行い、同年12月に湧出に成功した。
後に豊浦町ヌキベツ臨海温泉豊浦2号井と命名されるこの井戸は、泉温53度のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉で毎分250Lの自噴泉だった。
これを活用すべく翌93年に温泉利用施設整備事業として直営の「豊浦町温泉保養センター」を開設し、許可水量の400L/分を動力揚湯して使用した。続いて海浜公園整備事業により周辺に海水浴場/芝生広場(キャンプ場)/屋外ステージ/多目的広場などを持つ海浜公園を2003年までに整備している。この間、2000年2月には既存井戸に隣接して豊浦3号井も掘削され、「豊浦町温泉保養センター」は、2002年4月1日に開設の日帰り入浴に加えて宿泊/宴会機能も持つ本格施設である「天然豊浦温泉しおさい」に吸収/代替された。

以来、撮影の合間に幾度か入浴に訪れ、宿泊もしている。サウナも併設の大浴場に屋上の露天風呂は賑わいもあったし、海側を向いた客室に食事内容も料金からすれば過ぎたものに思えたのだが、総額で17億円を越えた事業費が響いてか経営難に陥り、民間の加森観光株式会社に運営の委託されたこともある。
余談だが、客室はグループ利用を意識しての18畳で用意され、一人旅には悲しいくらいに広い。

かつて弁辺トンネル出口からの切取盛土区間を横位置から撮るべく、ここで知り合った漁師に頼んで小舟を出してもらったことがある。300ミリでの手持ちは覚悟していたけれど、それに見合う位置は揺れが激しくて撮れたものではなく、何よりもエンジンと舵を細かく操作してもその位置に小舟を固定するのは至難の業であった。
ここでの海浜公園整備事業で整備された施設に釣り突堤がある。海水浴場の防波堤を兼ねたそれは、海上に大きく張出して小舟を固定しようとした地点あたりにまで伸びている。

列車は8053列車。10月も半ばを過ぎた噴火湾の風は冷たく、誰も居ない釣り突堤で震えながら列車を待っていた。海岸には鮭の釣り人の姿がある。秋鮭の遊漁は貫気別川河口右海岸なら浜高岡を過ぎた、この辺りに限られる。

[Data] NikonF5+AT-X300AF PRO 300mm/F2.8D 1/500sec@f4+1/2 C-PL filter Ektachrome Professional E100G [ISO160 / 0.5EV push] Edit by CaptureOne5 on Mac.
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