"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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苗穂 (函館本線/千歳線) 2003

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鉄道を撮るのに可変焦点レンズは使わずに、すべて単焦点だと以前に書いた。→[番外編 6] 急行“天北” 1984
そのラインナップの300ミリは、この相模原市中央区から遠く無い町田市野津田に所在するTokina社製のAT-X300AFPROである。とうに製造中止となったこのレンズの、ここでそれを使用したカットに付した撮影データ部分がWeb検索に引っ掛かるのが時折見て取れる。試しにこれで検索をかけてみると、驚くことに市中在庫がまだ在って、その価格からも導入を検討する人の居るのが頷ける。ならば少し書いておこうと思う。

この焦点距離の望遠レンズは仕事写真には必需品ゆえ、Nikkorに大口径の無い時代から導入して機材を更新しながら使い続けており、趣味の写真にも必要とあらば持ち出していた。けれど、当時に手元に在ったAFタイプは、2.7Kgの重量に全長が27cmのサイズで、決して小さくは無いTenba社のバッグへの収納性は良く無かったのである。これをバックフレイムに固定しての行動や雨天も有る現場での作業上からは好ましいと云えず、まだNikonにカタログされていた中口径を導入してみたものの、やはり明るさや描写に満足出来ず、22cmの全長を実現していたAT-X300AFⅡにその事由だけで差替えを決めたのである。バッグに縦方向にも収納可能なそれで、作業性は大きく改善された。
AT-X300AFPROへは、その発売時に更新している。

レンズマニアではないので、ユーザーレヴェルでしか書けないが、描写性能はNikkorの大口径に遜色無く、開放での解像力も劣らない。解像度や諧調再現などマニアックにデータを追えば差異は見られるのだろうが、実用上は同等である。色はどちらかと云えば暖色系に傾く。もっとも、これはNikkorばかり覗いているからかもしれない。金属製の鏡筒の造りもしっかりしていて不安は無い。
純正レンズと争わねばならない価格面からか、内面処理に構成レンズのコーティングの甘い気もするけれど、これを振り回して次々に変わる光線状態下での速写/連写の必要でも無い限り問題視するでもない。
Nikkorとの明らかな差異は、開放時のボケの変化の連続性に感じられ、それに拘る必要の在った仕事写真には流用しなかった理由だが、屋外で、まして鉄道撮影となればまったく気にならなかった。これは好みの次元でもあるだろう。
加えて、このコンパクトサイズの実現にて生じた周辺像高の足りないディストーションに周辺光量の不足がある。とは云え、フィルム撮影で撮影時に若干の工夫を要したこれらも、ディジタルならば問題ではなくなっている。
困ったのは、専用の後部差込式で用意されているPLフィルタが、製造中止による付属品払底で経年劣化による更新が叶わぬことである。これもディジタル撮影やフィルムでもネガなら支障しないが、リバーサル撮影に備えては光熱を避けた冷蔵庫保管にて延命を図らざるを得ない。
操作性やカメラ機材との連動を云々する向きもあるようだが、露出もピントもマニュアルしか使わないのでこれは評価出来ない。AF対応で粘りの足りなかったピントリングは、グリスを変えて調整してもらった。このピントリングの回転角度は大きく取られており、マニュアルでの微調節向きである。
余談めくが、レンズメイカーの保守/修理対応は総じて良い。COLOR-HELIARのKosina社にもそれは感じられた。
野津田の工場に持ち込んだこのグリス入換時も、小一時間程で各部の点検に調整まで済ませてくれたものである。

写真は、苗穂東方複々線区間での2列車<北斗星2号>。
勿論、この日没方向(西野変電所への送電線が見えるので迷沢山と思う)と時刻は経験的に承知していた。
既出の画角なのだが、→苗穂 (函館本線/千歳線) 1992 Ektachromeでの撮影にてご容赦いただきたい。その10年間でJRタワーが出現している。

[Data] NikonF5+AT-X300AF PRO 300mm/F2.8D 1/125sec@f5.6+1/2 Non filter Ektachrome Professional E100GX [ISO160 / 0.5EV push] Edit by CaptureOne5 on Mac.
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