"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

別当賀-落石 (根室本線) 1981

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根室本線は、糸魚沢に尽きる湿原から根釧台地の南縁に取り付いて、浜中では標高80メートル程の上部に至り、半島部に踏入る厚床を過ぎれば、そこから続く脊梁部の平地に進路を選んでいる。北のオホーツク側からも南の太平洋側からも谷の入り込んだ別当賀はその幅の最も狭くなり、ここの施工基面高76Mを最高所に南北に斜面が続くのが見える。そして、ここから落石の間では温根沼とそれに注ぐ温根別川が大きく入り込んで脊梁は太平洋岸まで押しやられ、車窓に落石湾と岬を望む、地の果てと形容されるような景観が広がるのである。

この冬には、落石に降りてからの距離のある線路歩きに躊躇して、駅前の道を辿って疎らな集落の坂道を落石漁港へと下り、それを眺めながら西側の外浜に出て、段丘を仰ぐ三里浜を延々と歩いた。足下の砂も思っていたより固くて、落石岬や天狗岩の急崖を眺めながらのトレックは、地の果てにあらず、ここから地の始まる光景の楽しいものだった。撮影地に至る目的がなければ歩かないから、これも鉄道屋の役得みたいなものだ。
もちろん、最後には段丘上の線路まで30メートル程を登らねばならぬのだが、前回の訪問でその見当はつけてのことである。

列車は233Dの根室行き。後追いである。
首都圏色への変更の進んでいた一般型気動車の国鉄制式塗色のキハ22と新鋭キハ40との組合せの見られたのは、この頃が最後であろうか。

13時過ぎと云うのに、北辺の冬の太陽はこんなに低い。
それに日没も恐ろしく早いのである。この後、15時過ぎの上り貨物を待ったのだけれど、暮れ色の様相であった。

[Data] NikonF3HP+AiNikkor50mm/f1.4 1/500sec@f5.6 Y48filter Tri-X(ISO320) Edit by CaptureOne5 on Mac.
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