"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

倶知安 (函館本線) 1984

kutchan_07-Edit.jpg

北海道島の地峡部とも云える後志地方は、沿岸に平野の無く渡島半島脊梁山地の北端にて千メートル級の山岳が連なり、冬期に日本海上からの季節風を阻んで雪雲を発達させる。
札幌管区気象台によれば、それは、中でも後方羊蹄山(シリベシやま)の山麓地域に、低気圧が北海道東海上のどの位置にあるにせよ、すなわち北寄りの風であれ、西寄りの風向であれ、大量の降雪をもたらすとある。なるほど、東側直近にそれを仰ぎ見る倶知安/ニセコ地域は豪雪地帯である。
かつて倶知安の保線区長から伺ったのだが、ここでの降雪は連続型で降り始めれば小康状態を挟めど三日も四日も続き、そうなると人手に頼る駅構内の除雪に作業員の疲労も激しく、加えて管内には沿線農家の位置とそれと幹線道路を繋ぐ農道の配置から除雪を要する踏切道の多く存在して、これも機械力の使えぬゆえ交代要員の手配や確保に頭を痛めると云う。

写真は、倶知安北4線踏切からの荷41列車。この頃は札幌の小荷物扱い施設の移転した苗穂行きであった。
この高名な踏切にかかる農道は、途中に点在する数軒の農家へと市街地側からが除雪対象で、そこから国道までは閉鎖されて踏切自体は雪に埋もれた。
写真の廃屋の農家が離農されるまでは、ここまで農道を歩けたけれど、この頃には線路歩きしか到達手段はなくなっていた。

雪のフィールドに出ると、透過層雲とも思えるような明るい雲底から湧き出すごとくの降雪に出会うことがある。雪原に居れば、天空との境界を見失う。霧や吹雪に巻かれるばかりでなく、身近に目標物の無ければ、これも視界喪失-ホワイトアウトと知る。
線路位置に正確にピントを持って往くことは困難で、シャッタ速度を犠牲にしても絞り込むしかない。

[Data] NikonF3P+AiNikkor50mm/F1.4 1/125sec@f8 FujiSC44filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopCS3 on Mac.
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コメント

こんにちは

遅くなりましたが あけましておめでとうございます

先ほど実家の札幌から白滝に帰還しました
例年になく札幌も雪でしたが 白滝は負けずに雪がすごいことを痛感しました
それ以上に江別から岩見沢の雪に驚きました ふぶいて目の前の車が見えず・・・こわかったです
きしゃは運休道路もあちこち通行止めで ようやくかえってきました

ニセコ 若いころは毎年スキーに行っていました 雪が深いことを喜び
雪で足止めを食らうことも そういうこともあるさと思い・・・怖いもの知らずだった自分が怖くてうらやましくもあります

今年 久しぶりに屋根の雪下ろしと言うものをしましたが
年々雪への耐性がなくなる我が身・・・
なんとかせねばと思っています(汗)

  • 2013/01/04(金) 22:02:21 |
  • URL |
  • Jam #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

こんにちは、Jamさん。
明けましておめでとうございます。こちらこそ、本年もよろしくお願い申しあげます。

道内は、この年越しにかなりやられましたね。
北海道旅客鉄道の発表する運行情報を注視しておりました。
近年になく、雪の深い札幌です。初雪→そのまま根雪→そして深雪は、あまり記憶にありません。
もっとも、昔の札幌も良く積もった覚えがありまして、
手稲での小学生当時、まだ除雪体制の行き届かなくて通学は途中までスキーでした。

内地に出て写真学校の頃、同級に山形の写真館の息子が居まして、
彼の誘いで、その田舎の雪下ろしアルバイトに(経験者として)つき合ったことがあります。
その積雪たるや札幌の比ではなく驚いた記憶も。
今冬の白滝村は、それくらい積もっているのでしょうね。
ご苦労、察します。
この写真の頃に、函館線の列車で相席になったご老人のお話。(北海道弁です)
「倶知安、大好ぎだぁ。ゆぎも好ぎだぁ。んでもね、家の前だげは降らねでほしなー。」
同感です。

  • 2013/01/05(土) 12:59:35 |
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