"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

小沢 (函館本線) 1976

kozawa_05-Edit.jpg

先月のこと(2012年11月)、木造3階建て校舎を模した建築物の火災実証実験の報道があった。生徒数の多い都市部の学校を木造化するにあたり、3階建て以上については準耐火建築が求められており、建材や構造等それに適合した基準策定のための検証実験とされている。厳しい環境に在る国内林業の再生に向け、国産木材の公共建築物への利用を促進する目的と説明されていた。さらには、コンクリートよりも生徒達の集中力の高まるとの事由を付加した報道もあったのだが、根拠は明示されなくて、何処かの役人のこじつけに聞こえなくも無い。けれど、木材の香りの教室が優るであろうことは感覚的に理解出来るのだった。

それが当たり前であった木造校舎は都市部では絶滅したものの、ルーラル地域にはまだ現役も多いと思われる。ただ、これを撮影の背景や添景として扱おうとすると、窓がアルミサッシ化されていたり、厚化粧気味の塗色が施されていたりで、由緒正しき木造校舎にはもはや出会えないだろう。
それそのものの撮影/記録であれば、むしろ廃校後に観光目的でオリジナル近くに復旧した例や、往時のままに放棄されているものも対象となろうが、これを鉄道屋が添景に撮り込めるのは、せいぜい80年代初めまでだった気がする。

函館本線が小沢に至る直前、国道5号線を小沢跨線橋で交わすところに共和町立小沢小学校が存在していた。ここは三角ファサードの玄関を中央にしたシンメトリックが美しい端正な平屋の建物で、教室部分ごとにまとまった窓配置がそれを強調していた。背の低い門柱の校門脇の二宮金次郎像もお約束である。
けれど、校舎は校庭をはさんで線路と平行気味に位置していて、列車との組合せには不向きではあったのだ。

写真は、函館線のカーブ外側から画角に取り込んでいる。どうにも無理矢理感の漂うカットではある。これも樹木の葉の落ちる冬期しか撮れない。
通過するのは、903D<らいでん2号>。ニセコから(土曜休日は蘭越から)倶知安まで普通列車で走り、そこからの札幌行き急行であった。小沢で岩内からの普通列車を併結して列車名の面目が立つ。全区間/全車がキハ22の正統派遜色急行である。

[Data] NikonF2A+AiNikkor50mm/F1.8 1/250sec@f8 Y52Filter Tri-X(ISO320) Edit by CaptureOne5on Mac.

このブログらしくないブログに最初の記事、小沢 (函館本線) 1978を書いてから、今日でまる1年となりました。なので、2年目も小沢ネタからです。

20年も30年も前の古い写真の展示におつきあい下さいまして、ご訪問いただいた皆様方には心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
この間の記事は239本を数えました。従って写真も239カットです。
そのストックはまだまだ在るのですが、記事ネタの不安な2年目です。

右カラムに在りますとおり、カテゴリを撮影年別の区分としていますが、各年の頻度は撮影の濃淡を示すものではなく、カットのセレクトの結果に過ぎません。
ただ、1993年からはカラーリバーサルフィルムを併用し始めていて、モノクロ撮影はそれまでのおよそ半分に減っています。そして、それでの撮影は1996年の秋で止めてしまいましたが、その後も渡道の記録はリバーサルフィルムにて続き、そして、かつて程の頻度ではないにせよ、今もディジタルに持ち替えて続けています。
そこで、1年を機会にそれらも合わせて記事化することに致しました。それでも、モノクローム時代のカットが主体になるでしょうが、ひとまずはブログタイトルもそれを付加したものに変えています。

残念なことに、今年(2012年)生産が停止されたKodak社のカラーリバーサルフィルム-Ektachromeです。
今後とも、本ブログを宜しくお願い申し上げます。

なお、過去記事につきまして、明らかな誤りやその後に判明した事実などあれば、随時加筆/訂正をしております。

(追記)
合わせて、北海道への往き帰り途上に、周遊券の長い有効期間を利用して訪れた鉄道風景のブログを書き始めています。
更新頻度は低いかもしれませんが、本ブログの姉妹編にして、その内地版です。
Monochrome Days 70's/80's
こちらにも、ぜひお立ち寄り下さい。
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