"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

勇払 (日高本線) 1988

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勇払川は、支笏湖畔モラップ山南東斜面付近を水源とする、流路延長37.8kmの安平川水系二級河川とされている。けれど、勇払平野に流れ出てからの度重なる治水工事により、その名にて呼ばれる河川がいくつか存在して少しばかり面倒くさい。

植苗川と合流して三井観光のゴルフ場(現在の苫小牧ゴルフリゾート72エミナゴルフクラブ)の南側を迂回して流れる区間からして、河川改修がなされていて既に自然の姿では無い。流れは、そのままウトナイ湖へと続くけれど、現在の勇振大橋付近から途中のトキサタマップ川との合流地点までは人工河川の勇払川で、その先は、そのトキサタマップ川の流路である。
かつての本流は、勇振大橋付近で分流する沼ノ端方向への流れで、これは旧勇払川と呼ばれる。
ウトナイ湖への流入は、美々川となってそこから流れ出して、これを渡河する室蘭本線の橋梁付近にて旧勇払川が合流すると、ふたたび勇払川と名を変える。けれど、それは国道234号線の沼ノ端橋より下流は直線状に開削された排水路で、旧河道は勇払原野に三日月湖を残していて、これも勇払川と呼ばれている。
この二つの勇払川は、安平川へと流れ込む直前で合流し、すなわち、ここが人工水路工事の終点である。
現在での勇払川とは、ウトナイ湖を挟んで分断された二つの流路(区間)を指し、前出の37.8kmは、その合計であるらしい。

日高本線は、勇払を出てまもなく、その河口近くの流れを渡る。川の名は、既に安平川と変えているのだけれど、橋梁名は「勇払川橋梁」を名乗っている。
前記の室蘭本線の橋梁も美々川に架かる「勇払川橋梁」で、河川名と施設名の一致するのは、そのすぐ下流の千歳線下り線(上り運転線)の橋梁だけである。
河口付近と云うのに、この日高本線の勇払川橋梁は80Mの延長しか無い。氾濫原を合わせ渡るとは言え、ウトナイ湖直下の室蘭本線/千歳線のそれが300Mを越えるのと対照的である。実は、ここの安平川も人工の排水路で、本来の流路はさらに海岸近くを大きく蛇行して、その旧河口は2キロ程東寄りであった。

写真は、勇払川橋梁を渡る1620D。鵡川からの区間列車である。
背後に広がる原野と湿原は、臨港西地区とされた苫小牧東部開発計画の開発予定地10000haの一部であったが、これの用地造成は工事の容易な臨港東地区/臨港北地区より始められ、それも重厚長大産業の誘致に失敗して多くが遊休化したため、ここは大半が手つかずの原野で残され、80年代末に至っても写真の景観となっていた。

[Data] NikonF3P+AiNikkor105mm/f1.8S 1/250sec@f8 Kodak No,9filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR3 on Mac.

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コメント

懐かしい写真です。

Wonder+Graphics 様
コメントありがとうございました。201列車の「みみ2006」です。
勇払川の写真すごく気に入っていました。この鉄橋、子供の頃釣りのポイントがあったのでよく歩いて渡りました。(時効ですね・・) ああ、懐かしい。
また見に来ますのでよろしくお願いいたします。

  • 2012/11/20(火) 07:39:54 |
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  • みみ2006 #-
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