"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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北浜 (釧網本線) 1975

kitahama_04-Edit-3.jpg

北見の停車時間を削って、いささか遅れを取り戻した<大雪5号>崩れの1527列車から、急かされるように釧路行きに乗継ぐ。網走トンネルを抜けて車窓から眺めるオホーツクは、白く沸き立つ波涛からの飛沫とも吹雪とも云えぬツブテがその窓を叩き、海岸段丘の草木は、まるでクシで撫で付けたように斜面に伏して、降り立った北浜では早々に待合室へと逃げ込まざるを得なかった。
この日、低気圧がオホーツク海を発達しながら東進して、内陸には風雪を沿岸へは強風をもたらしており、予定していた止別を取りやめて、駅至近にポイントのあるここへと下車したのである。

上りの時間が近づき、覚悟を決めて鉄橋の見える背後の段丘へと上ったものの、撮影方向が風上を向いて、レンズには瞬く間に飛沫が張り付いてしまうのだった。
こうなれば諦めもついて、その日を休養日と決める。市街地の商店で食料を仕入れ、ストーブのやかんからの湯気を眺めて、風音と海鳴りを聴きながら至福の時間を過ごした。これも旅の楽しみに違いなく、無人駅ばかりの昨今では出来ぬ芸当であろう。
前の年に無煙化が達成されていて、列車発着の際の地元の利用者以外には、誰も訪れることの無い待合室であった。

夕刻も間近の頃、フィルムを入替えてISO1600に設定、さらにNDフィルタを装着して駅の網走方に立った。
強風は衰えず、海上は飛沫で霞んで見えた。

列車は、混合635列車である。
このフィルムは、増感の上に24℃での高温現像にかけた。この頃、皆がやっていた手法である。さらに印画に焼く際にも手を加えるのだが、ここでは、それをディジタルでシミュレイトするしか無い。それも、かなり遠慮気味にしている。
便利なようだけれど、印画紙によっても異なった仕上がりとは違っていて、表現は根本的に別モノである。

[Data] NikonFphotomicTN+P-AutoNikkor105mm/F2.5 1/30sec@f8 ND8filter Tri-X(ISO1600) Edit by PhotoshopCS3&LR3 Compiled by CaptureOne5 on Mac.


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コメント

北浜

こんばんは。

北浜ですねえ。

この土地の冬の厳しさが伝わります。

私が冬に行った時は流氷が接岸していましたが、荒れるオホーツクもいいですね。

今は構内に展望台まで出来てすっかり観光化し、かつての味わいが無くなりましたが・・・。

(ちなみに展望台、俯瞰撮影の役にも立たず困ったものです)




  • 2012/10/16(火) 21:33:50 |
  • URL |
  • 風太郎 #ORZvdv76
  • [ 編集 ]

こんばんは。

そう、風太郎さんもでしょうけれど、幾度も通った北浜です。
流氷の季節にも往きましたが、そこからだと画角が画一化してしまうのと、
それを背景にすれば、雪原とさして変わらないものですから、一度きりでした。
やはり、海面ならば波のある方が、「それ」でありましょうか。

ここは、かつては駅本屋からは海の見えない駅でしたね。
それこそ、その側線に留置の貨物車が邪魔していて。
観光駅なら、それのなくなって正解でしょうが、
件の展望台については、まったく同感です。

  • 2012/10/17(水) 02:38:16 |
  • URL |
  • Wonder+Graphics #-
  • [ 編集 ]

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