"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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白老 (室蘭本線) 1969

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東日本旅客鉃道では、観光用の巡航列車向けながらHB-E300系列として実用化の域に到達した電気併用のハイブリッド動力式内燃動車であるが、モータアシスト方式と呼称するパラレル方式の一種を採用した北海道旅客鉄道のそれは、2007年に開発成功の発表のあったものの、実用化への動きは滞っている。
言うなれば、電気式内燃車に蓄電池を追加しただけの東日本会社のシリーズ方式ハイブリッド駆動に対して、軽量化とエネルギー効率で遥かに優るけれど、機構/制御の複雑化するパラレル方式にあっては技術開発のみならず投資効率など実用化への壁のあるのであろうか。

その開発当初には、実用化時の札沼線への投入を想定し、次世代の特急形気動車をも視野とするアナウンスがなされていただけに、2009年の同線の電化計画公表は唐突に感じられた。
寒冷地における冬期間の電車線路設備への保守を考慮すれば、それの設備されぬに越したことは無く、同線への投入計画は理に叶っていたからである。
周辺線区が全て電化線であり、動力統一化にもメリットは存在し、国の定めた鉄道整備助成制度の利用も可能となっての選択であろうが、東日本旅客鉃道が将来の抜本的運転経費低減策として駅間の電車線路設備の省略を可能とする蓄電池式電気車両の実証試験をも行う中にあっては、やや違和感を覚えたのだった。

先頃発表された2012年10月ダイヤ改正概要によれば、札沼線の全面電車化にて捻出のキハ143を室蘭本線の苫小牧-室蘭間に転用し、同区間にある普通列車の電車運用を代替するとある。この区間より711系電車が撤退となれば、その電化設備は、5往復設定の特急<すずらん>が専用することになる。
その開業時期が鉄道輸送、主には貨物輸送の衰退期にあたってしまい、また産業構造の変化による室蘭地域の経済的縮小もあって十分に活用されぬままの電化設備なのだが、ここに極まれりの感が在る。
北海道旅客鉄道は、近い将来にこの区間の電化設備の廃止/内燃動力化を提案するのではなかろうか。5往復の特急電車だけならば架空電車線の更新頻度は極端に低下するに違いないが、ここでは冬期間の電車線路設備への保守問題どころでなく、その設備自体の維持/更新が問われるゆえである。
室蘭市をはじめ沿線自治体からは当然に反発のあるだろうが、気動車特急にて十二分に代替可能であり、それの東室蘭での<北斗>系統への分併による増発などで手が打たれるのではないか。なにより、ここでの電車列車は電車線路による速度制限を受け、それは軌道設備により130km/hを許容される気動車列車より抑えられるのである。(同様の事例は常磐線のいわき-岩沼間にも見られる)

写真は、非電化時代の白老を発車した223列車岩見沢行き。
鉄道屋とすれば、電化設備の廃止は歓迎すべきかも知れぬが、架線は撤去されても電化柱の片側は通信線柱として残り、もう一方もすぐに抜去されるでなかろうから、このようなすっきりした構内風景が戻る訳では無い。むしろ吊架設備のみが永く残り撮影には不適となる可能性が高い。

[Data] NikomatFTN+AutoNikkor5cm/F2 1/250sec@f4 NeopanSS Y48filter Edit by CaptureOne5 on Mac.
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