"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

豊浦 (室蘭本線) 1979

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ここの記事で、何度目の豊浦だろうか。70年代の始めからそれだけ通っているのである。
その市街地と周辺は、だいたい覚えてしまっている。この坂道を降りて往けば港の何処に到達するか、この道は海側から数えて何番目の街路なのか、どの旅館が民宿が、その何番目にあるのか、パンを買うなら、お弁当を仕入れるなら何処へ行けば良いのか。言葉で説明は難しくても、そこへは最短距離で到達出来る。
もちろん、住民程ではないが、この40年近い時での町の変化も記憶している。

以前にも書いたけれど、この町の開放感は、やはり南の噴火湾に向けて開けた緩やかな南斜面にあるだろう。その斜面の中程を鉄道と幹線国道が並行して走り、市街地はそれの下側と山側に隔絶されるから閑静なのだ。
自前の海での漁獲を思えば、南仏プロブァンスとでも形容したいところだが、その気候からなら、英国海峡に面したノルマンディの海辺の町のイメージである。これも前に書いた。
近年に整備された「釣り突堤」の先端に立って振り返り、コンサートホールのステージから客席を見るように、その傾斜した市街地を眺めれば、雲間からのスポットライトのごとくにコントラストの強い光があればなおさら、その感を強くする。

現在、その上部が噴火湾展望公園として整備されている段丘には、かつて室蘭本線の旧線路盤から急坂の山道が開かれていて、それを登坂して往けば、足下でR600でカーブする弁辺トンネル出口からの線路を俯瞰出来た。この林道然とした山道が何処まで続いていたかは知らぬのだけれど、かなりの勾配にもかかわらず自動車の轍が残されていたゆえ、何らかの実務的な目的に開削されていたものと思う。
今では、町道の改修にてそこへの入口が変わり、上部からの見通しも効かなくなっている。それの行き先は当然、展望公園である。

列車は、5D<おおぞら5号>。この頃が、道内における80系特急気動車の全盛期と言ってよかろう。
浅い春の冷たい雨の日と覚えている。

[Data] NikonF2A+AiNikkor50mm/F1.8 1/250sec@f5.6 Y48filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopCS3 on Mac.

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