"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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大岸 (室蘭本線) 1989

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室蘭本線は、礼文の場内からR600の左回り曲線で、礼文華海岸の旧線を付け替えた礼文浜トンネルに至り、これを抜けると短い新達古武トンネルをくぐる。これが穿かれているのが茶津崎である。
「茶津」はアイヌ言葉の「チャシ(もしくはシャシ)」に由来しており、砦を意味する。高度が在って海岸線より迫り出した岬は、その地形から要塞や祭事場として利用されたらしい。
今に残る「チャス」「チャシ」の地名は道内各所に存在し珍しいものではないのだが、ここでは実際に岬上部に「チャシ」の遺跡が発見され、近年になって豊浦町により展望台や木道が整備された。道道608号大岸礼文停車場線脇から上部へ直登する階段も設置され、鉄道屋には主に大岸方を俯瞰する定番の撮影地となっているのは、ご承知のとおりである。
かつては、付近の集落から獣道のごとき草道が通じていたものの熊笹が深く、(*)旧線の達古武トンネル直上部付近まで進むのがやっとであった。

展望台から木道を岬先端に向けて辿ると、急坂を下ったあたりでコバルトブルーに澄んだ岩礁海岸を見る。その向こうは大岸第一キャンプ場で、室蘭本線はトンネルに向かって10パーミルの勾配が在る。

1984年2月1日改正におけるヤード系車扱輸送の廃止により大量の遊休貨車を生じた際に、継続使用された汎用有蓋車は経年の浅いワム80000の一群であった。それらは、主に製紙工場から大消費地である首都圏や関西圏へのロール紙輸送に使用され、この形式のみで組成された直行輸送の専用貨物列車を見るようになった。2軸貨車の単一形式による長大編成列車は、この改正での産物なのである。それまでは考えられぬ組成で、決して大袈裟では無く「夢のような」列車と思ったものだった。日本貨物鉄道への承継後にはファーストブルーの塗色で、さらに独特の編成美を見せていた。
苫小牧/萩野発着の5160・5161列車は、上下列車とも函館/室蘭線内を日中の走行となり格好の被写体であった。

列車は、上りの5160列車である。前位寄りにワキ5000の連結もある。この時点で18両のみの残された稀少車だった。

(*)旧線の達古武トンネル - 新線切替にて放棄の後、断面を改築して現在の道道608号線に転用

[Data] NikonF4s+Distagon 28mm/F2.8 with Adapter 1/500sec@f5.6 FujiSC48filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopLR3 on Mac.
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