"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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遠軽 (石北/名寄本線) 1975

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1975年3月の渡道は散々だった。
その10日のダイヤ改正でも残るとされたオホーツク沿岸地域の蒸機を撮りに行ったのだけれど、東京で得ていた情報とは裏腹にDE10の入るスジがあったり、何より支線区の貨物は既に運休も多々あったのだった。

この日も、湧網線の貨物列車がウヤとなってしまい、他の線区への転戦も出来ない有り余る時間を、午後には遠軽へと出て過ごしていた。快晴で日射しの強い一日と覚えている。
石北本線は無煙化を終えていて、そのDD51やDE10の姿が目立つものの、扇形庫では9600が煙を上げてもいたのが、この時期の遠軽機関区だ。庫内には火を落としたD51の姿も見えた。
立寄りも考えたけれど、突然の訪問に躊躇して止めてしまった。

写真は、本屋に接する第一乗降場から構内を見ている。
幾千もの人々が行き交い歳月を経たホームは傷み、駅の歴史を感じさせていた。これは滑り止めを兼ねた装飾だったのだろうか。

この頃の遠軽には、機関区ばかりでなく、ついこの間までの「鉄道の当たり前」が揃っていた。
出札職員の白ワイシャツにアームバンド。乗車券函にダッチングマシン。
その背後で鳴る当務駅長の扱う閉塞器の電鈴。第一種連動のテコ制御盤。
改札口上に掲げられた電照式の駅時刻表。改札の案内札。改札鋏の小気味良い鋏音。
列車到着時の駅名連呼。列車暖房管から漏れ出る蒸気。
荷物窓口からホームをリヤカーで運ばれる小荷物。
側線に留置の白滝までの小運転に使われた客車編成。貨物扱い線には貨車の使用車なり停泊車。
背の高い構内照明塔。構内作業員の振るフライキにカンテラ。入換合図の汽笛。
非自動化区間運転列車の片側点灯の後部標識灯。
鉄道弘済会の売店。(キオスクなどとは決して言わなかった)
上下の夜行<大雪>でも営業していた集札口脇の駅蕎麦屋に岡村弁当店の立売り。

今は、必要最小限のものだけが残された感がある。輸送システムの変革で、ここに拠点を置く必要性が消滅し、それに従った結果なのだが、扇形庫や気動車検修庫の撤去された敷地にせよ、貨物施設跡の駐車場にせよ、0番線乗降場跡も、装置産業が衰退すれば空間として取り残されるゆえ、虚無感が募る。

[Data] NikonF+AutoNikkor50mm/F2 1/250sec@f11 O56filter Tri-X(ISO400)


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