"Monochromeの北海道 1966-1996" そして Ektachromeの頃

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厚岸 (根室本線) 1978

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厚岸湖の養殖牡蠣は、その低水温を利用して本来夏場の抱卵期をずらすことにより周年出荷を行っている。
これは、生育の遅い環境を逆用した、ここの牡蠣漁師達の長年の技術である。
元来、抱卵期の牡蠣とは食用にはしないものだったのだが、近年風向きが変わっている。

それは、牡蠣に冠される修辞語である「海のミルク」を誤解したものとも思える。ここでの「ミルク」とは、牡蠣においてもそれに勝るとも劣らない栄養価を持つ、との比喩で用いられているはずなのだけれど、これから「クリーミィ」なるイメージが連想されつつあるのだ。
それは、夏場の牡蠣として人気を集めるようになった天然岩牡蠣の影響と推定される。夏の天然モノだから、これは抱卵期の牡蠣なのである。卵を身に持っているから、その食感は「クリーミィ」には違いない。
牡蠣の美味しさとは、抱卵期を過ぎて再びグリコーゲンをしっかりと溜め込んだところにあり、その食感は「ぷりぷり」である。この味を楽しむには生食ではなく、加熱するに限る。即ち、牡蠣鍋に焼き牡蠣であろうか。
「ミルク」としたばかりに食感に偏向してしまうのは、どうにも本末転倒の嫌いが在る。

とは言え、我々酒呑みも、かつては「新酒ばな」と呼んで嫌われた香気を楽しみ、出荷もされなかった上槽仕立ての新酒を「しぼりたて」「槽口酒」などと喜ぶようになっているのだから、牡蠣のそれも新しい楽しみ方なのかもしれない。
ただ、抱卵しっばなしの牡蠣は、養殖の手抜きでいくらでも作れると聞けば、低水温による生育遅滞にて生産量の限られる中、それを逆手にした抱卵期のコントロールを実現した厚岸の牡蠣漁師にはさぞや苦々しいことだろう。


写真は、駅近隣の厚岸湖沿いの区間、厚岸 (根室本線) 1971と同じポイントの8年後である。
大きい干満差で干潮時には海底の露出していたのだが、この間に船着き場の改修工事に合わせて、おそらく浚渫も行われたと見え、干潮でも船溜まりとしての機能は果たしていた。

列車は、混合444列車。
この列車については、門静 (根室本線) 1979にも書いたとおり、417・418列車<狩勝3・4号>の普通座席車が運用上根室へ直通していたもので、荷物車/郵便車も同列車との承継である。
417・418の組成順位を基本としている関係で本列車の根室方はスハ45となり、これには尾灯を装備した車両が限定運用されていた。

[Data] NikonF2A+AiNikkor105mm/F2.5S 1/500sec@f8 FujiSC42filter Tri-X(ISO320) Edit by PhotoshopCS3 on Mac.

(在 帯広)
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